blog
昨日、埼玉県で工事中の『FPの家 O邸』にて換気風量測定を行いました。
弊社の建てるFPの家では、建物完了からお引渡しまでの間に必ず行う測定が3つあります。
①気密測定・・・建物の隙間の大きさを測る。
②空気環境測定・・・室内の揮発性有機化合物の放散量を測る。
③換気風量測定・・・24時間換気システムの各排気口の換気風量を測る。
どの測定も快適な居住空間を実現するのに必要な性能を確認する上で必要なものだと思います。
また出来上がった建物の施工状況を知ることにもなるので、今後の施工や設計に活かす上でも貴重な場です。
もちろん、お施主様にもその結果を報告します。
そして生活する上での注意点等を説明するようにしています。
高性能住宅はスマート住宅やメカメカ住宅と違い、特に何にもしなくても健康・快適で省エネな暮らしを送る事が出来ます。
そして換気システムや空調機器の正しい使い方を知れば、より快適で省エネな暮らしを実現することが出来るんです。
今回行った③の換気風量測定は、そのための試金石となります。
換気風量って、施工により結果が大きく異なるからです。
では換気風量測定の様子を簡単にご紹介したいと思います。
今回採用した換気システムは、日本住環境㈱のルフロ400。
いわゆるダクト式セントラル第3種換気システムです。
上イラストのように1台の換気扇で家中のダーティーゾーンから汚染空気を排気口から排出し、居室に設けた自然給気口から新鮮外気を導入します。
天井に設けられた排気口
外気に面する壁に設けられた自然給気口
第3種換気の定義は、動力を利用して排気を行い、自然給気口から給気を行うこと。
C値が0.5㎠/㎡程度の気密住宅であれば、比較的安価でありながら確実な換気が行えるシステムだと思います。
またブラシレスDCモーターを採用しているので、とても省エネになっています。
今回は天井に設けられた排気口×10か所の排気量を測定しました。
測定にはマノメーターを使います。
メーターに繋がるチューブ先端のノズルを排気口中央の穴に挿し込み、メーターの数字を読めば良いんです。
簡単でしょ?
但し事前に準備が必要です。
①全ての自然給気口を開放する。
弊社では写真のように下方を閉じて、上方をあけるにしています。
②換気設計書に基づき、それぞれの排気口の開度を調整する。
排気口の穴明き部分を回すと、開度を調整する事が出来ます。
なお調整には、脚立が必要となります。
③換気設計に基づき、換気システムのボリューム(風量1~9の17段階)を設定する。
この時に青いインジケーターが点灯している事を確認します。
もし点灯していなければ、天井点検口を開けて換気システム本体のスイッチをONします。
これで準備完了です。
あとは順番に各排気口にノズルを挿し込み、メーターを読むだけです。
ここで換気設計通りの総風量が出ていればOK!
足りなければボリュームUP、多過ぎればボリュームDNします。
また個々の排気量が設計数値と異なる場合には、開度調整を再度行い、風量測定を再び行います。
これを繰り返し、設計通りの風量に合わせれば完了となります。
慣れないと意外と難しいんですよね・・・。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。