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板橋区で工事中の『FPの家 Y邸』の工事写真をご覧ください。
水道配管の基礎貫通部を外側から撮ってみました。
貫通部に関しては基礎工事の際に予めボイド管を入れてあるので、ホールソー等で穴を明ける事はありません。
中には基礎工事完了後に水道配管やガス配管に合わせて穴を明ける工務店もあるようですが、弊社では原則禁止としています。
鉄筋がどこに入っているかわからないので、かぶり厚さを確保出来ない場合があるし、場合によっては鉄筋を切る事になるかもしれません。
基礎の強度はコンクリートの質と配筋、そしてかぶり厚さがモノを言います。
せっかく、しっかりとした基礎をつくっても穴ひとつで強度を損なうなんて勿体ないでしょ?
あっ、脱線してしまいました。
今回、お伝えしたかったのは別の事なんです。
配管回りにモコモコしたモノが付着しているでしょ?
これ、発泡ウレタンです。
そもそもボイド管は、配管材よりも大きめのサイズを入れています。
その為、穴と配管の周りには隙間があります。
弊社の場合、この隙間にはに内側からボレイトフィラーを充填する事でシロアリの侵入を防いでいます。
でも基礎の立上り巾は180mmもあります。
ここにフィラーを全充填すると、結構な費用になるんです。
そこで必要量を内側から充填し、外側には発泡ウレタンを充填する訳です。
基礎の外側にはモルタルを塗るので、隙間があると具合が悪いんです。
写真のように充填した発泡ウレタンが硬化したら、基礎面に合わせて平らに切削します。
こうしておけば、左官屋さんが作業に入る際に隙間埋めをする事なくモルタルを塗る事が出来ます。
一般的には隙間埋めにモルタルを使うんですが、乾燥を待つ時間が必要となります。
予め発泡ウレタンを充填しておけば、効率が良い訳です。
一挙両得でしょ?
そうそう、ご存じですか?
発泡ウレタンの中には、防蟻効果のあるものもあります。
これを充填しておけば、シロアリの侵入も防げるという訳です。
コレだ!
と思いました。
でも冷静に考えてみると、???と思いました。
だって発泡ウレタンって、原液の100倍くらい体積が増えるんです。
100CCのうち、1CCしか固体は無い訳です。
つまり発泡硬化した固体のほとんどは二酸化炭素になります。
市販されている一液タイプの発泡ウレタン缶は、Co2発泡ですから・・・。
固体中に防蟻成分があっても、シロアリが食べる確率って低すぎませんか?
また防蟻成分も問題です、合成殺虫剤が主成分であれば3~5年で効果はなくなってしまいます。
ホウ酸を使っていても、濃度が薄ければ防蟻効果は期待出来ません。
コレ、効果あるの?
業界の有名人に聞いてみましたが、「効果は期待できないと思います。」との事。
やっぱり・・・。
結局、普通の発泡ウレタンを使用する事にしました。
やらないよりはマシだけど、やったからといって効果があるとは限らない!
これでは、意味がないでしょ?
その分の費用を他の対策に当てた方が良いと思います。
posted by AssetRed
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