住みながらリフォームの為のブローイングマシン!

先日、上尾で行われた『興味のあるデモ』興味のあるデモを見学してきました。

皆さんはブローイング工法をご存じでしょうか

繊維系断熱材を空気の力を活かして吹き込む工法です。

セルロースファイバーやウッドファイバー、最近ではグラスウールなどの吹き込みに利用されています。

弊社でも、スケルトンリフォームを行う際には利用しています。

以前に練馬区でブローイングを行った時の現場写真です。

この時は、ウッドファイバーを吹き込みました。

写真のように壁に不織布を留め付け、不織布に穴を明けて断熱材を吹き込んでいきます。

不織布越しに断熱材の詰り具合を確認しつつ、不織布がパンパンになるまで詰めていきます。

不織布に穴が明いているでしょ

ここから断熱材を吹き込んだ訳です。

この後、穴の上に不織布を貼って断熱材が零れないようにします。

不織布って、空気を良く通します。

穴から吹き込まれた空気と断熱材は勢いよく躯体内に充填されますが、この時に空気だけ抜けていきます。

面白いように断熱材が詰まっていくんです。

試しに不織布に気密塗料を塗ってみると、躯体内を空気と断熱材がくるくる回ってしまい、吹き込む事が出来ませんでした。

不織布を使い、空気を抜く事が重要な訳です。

ブローイング工法は施工精度も高いし、専門業者に依頼する事で大工の仕事を減らす事が出来ます。

便利な断熱施工法でしょ

でも壁に張られた石膏ボード等が無い状態で、不織布を張らなければ施工出来ません。

その為、住みながらの断熱改修には向かないんです。

そこで注目されているのが、この機械です。

ブローイングマシンなんですが、コンパクトでしょ

一般的なブローイングマシンに比べて小型の為、前面道路に大型トラックを駐車できない現場にも最適だと思いました。

但し200V電源が必要となる為、通常の現場では発電機を併用する必要があります。

発電機ってうるさいでしょ

騒音クレームが心配かも・・・。

でも弊社には変圧機があるので、仮設電気(100V)を200Vに昇圧する事が出来るので問題ないと思います。

上から断熱材を投入して、ホースで断熱材を圧送します。

これは、一般的なブローイングマシンと一緒です。

今回は3タイプの試験体が用意されました。

表面に穴の開いた石膏ボードが張られています。

穴の高さは、ちょうど真ん中くらいです。

もっと、上の方に明けた方が良いのでは・・・。

ちなみに石膏ボードを剥がすと、こんな風になっていました。

①厚さ50mmの袋入りGW(10K)が充填してある試験体

②筋違も断熱材もない試験体

③筋違(45×90)が襷掛けに入っている試験体

リフォームを想定して、こんな試験体を用意したようです。

ざっと見渡してみましたが、空気の抜ける穴は見当たりませんでした。

さあ、デモ開始です。

いつも現場で吹き込み工事を行っている職人さんに、吹き込んでもらいました。

穴にホースを挿し入れ断熱材を吹き込む訳ですが、空気の出口がありません。

従来の機械であれば躯体内を断熱材がくるくる回ってしまい、すぐに穴から逆流する事になります。

でも、この機械の場合はホース先端に工夫があり、断熱材を吹き込みながら逆流する空気を吸い込む事が出来るんです。

但し躯体内の断熱材の詰り具合を目で見て確認する事は出来ません。

職人さんの経験と勘を頼りに、吹き込んでもらいました。

なお、今回はセルロースファイバーとグラスウールを吹き込んでもらいました。

吹き込んだ後に石膏ボードを外して、断熱材の詰り具合を確認しました。

結果は写真の通りです。

思った通り、上部には詰まっていませんでした。

灰色のセルロースファイバーの方が、白いグラスウールよりも詰り具合が良い事もわかりました。

前者の方が重量もあり、繊維が短いので吹き込みには向いていると思われます。

今度は石膏ボードの代わりに透明な板を張り、穴を情報に明けて吹き込んでみました。

今度は詰り具合を確認出来るので、職人さんも作業がやりやすそうでした。

結果は写真の通りです。

やはり筋交いは、難しいようです。

でも他の2体は、ちゃんと吹き込まれていました。

この後に密度を計測しましたが、問題ない密度になっていました。

でも住みながらのリフォームの場合、石膏ボードを剥がさずに吹き込む必要があります。

見ながら吹き込む事は出来ません。

見る事が出来れば、穴を複数開けて詰まっていない部分に吹き込む事も可能なんですが・・・。

この点が今後の課題だと思います。

もうひとつ検討しなければならない問題があります。

石膏ボードを剥がさないと、気密シートを張る事が出来ないんです。

気密シートを張らないと、壁内に水蒸気が侵入する事になります。

しかも既存住宅の場合、外側に通気層がありません。

結露が起こって、かびたりしないのかな

そういう点で、セルロースファイバーの方が良さそうですね。

難燃性を担保するためにホウ砂やホウ酸が混入されてるでしょ

腐朽菌対策になるんです。

しかもセルロースファイバーの方が放湿性が高いので、なんとなく安心できます。

まだまだ採用できるレベルではありませんが、今後に期待できそうな機械だと思います。

さいたま断熱改修会議の皆様、良い機会を戴きありがとうございました。

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