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環境市場新聞/2025年夏季 第81号から一部を抜粋しています。
CO2濃度増加止まらず/気象庁2024年観測データー公表
という記事です。
日本付近の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度を継続的に観測している気象庁は2025年3月、陸上2地点と洋上における2024年のデーターを公表した。
濃度は年を追うごとに増加し続けており、今回もすべてで観測史上の最高値を更新した。
陸上の数値は観測を始めてからずっと最高記録の更新を続けている。
観測地点の1つ日本の最東端に位置する南鳥島は、前年からの増加量も観測史上最大になった。
2024年の年次平均大気中CO2濃度は、前年から3.9ppm増加した425.7ppmだった。
ちなみにこの場所は、人為的な影響を受けにくく地球全体の大気を代表する観測地点の1つに数えられている。
もう1つの陸上地点、岩手県の綾里は、前年から2.9ppm増加した427.9ppmだった。
洋上は海洋気象観測船による北大西洋域のデータ。
東経137度線に沿った北緯7~33度の大気中濃度の平均で前年から4.3ppm増えた427.2ppmだった。
この増加量も過去2番目に多い値になっている。
大気中のCO2濃度って、どんどん上がっているようです。
グラフを見ると、あまりの上がりっぷりに呆れるばかり・・・。
その割りには、あまり大騒ぎしている気がしません。
なんとかしないとダメですよね。
でも今回は、ちょっと違う角度から考えてみました。
一人当たりの必要換気量は、以下の算定式で計算します。
Q=M÷((Ci-Co)×10-6㎥/㎥)
М:呼気のCO2濃度
Ci:室内CO2濃度
Co:外気CO2濃度
一般的には、30㎥/h・人と考えられていますが、これって外気のCO2濃度が350ppmの想定なんです。
Q=0.02㎥/h・人÷((1000-350)×10-6 ㎥/㎥)≒30 ㎥/h・人
そのため大気中のCO2濃度の値が400ppmを超えている現状では、必要換気量が異なってきます。
例えば425ppm時の必要換気量はこうなります。
Q=0.02㎥/h・人÷((1000-425)×10-6㎥/㎥)≒35㎥/h・人
あれれ、約15%も多くなってしまいました・・・。
必要換気量が増えると、換気による熱損失が増えてしまいます。
熱損失が増えれば冷暖房に掛かる費用も増大します。
CO2濃度の上昇と言うと、地球環境の悪化!
と大騒ぎする昨今ですが、こんなところでも地味に響くんです。
posted by AssetRed
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