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本日、板橋区に建つ『FPの家 Y邸』にて完成現場見学会を開催します。
ご興味のある方は、是非ご一報ください。
ちなみにダクト式セントラル第3種換気システムを採用しているお宅です。
念のため、第3種換気について説明しておきます。
動力を使って強制排気を行う事で建物内を負圧にし、壁に設けられた自然給気口から新鮮空気(外気)を採り入れる換気方式です。
建物の気密性能が一定以上ないと機能しない方式ですが、温暖地においては一年を通じて最も廉価で確実な換気が行えるのが特徴です。
これが自然給気口です。
ここから外気が常時入ってくる訳です。
ご存じでしたか?
私達が1日に体内に摂り入れる物質の中で、一番多いのが室内空気なんです。
全体の57%を占めるというんですから、驚きですよね。
だからこそ、室内空気の質って大事だと思うんです。
ジャーン!
正面のパネルを外すと、中にフィルターが入っています。
新鮮空気だけが入ってくれれば良いんだけど、実際には入って来て欲しくないモノだって入って来ます。
例えば虫、花粉、臭い、騒音等々・・・。
これらの侵入を阻止するのがフィルターです。
汚い空気は元から絶たなきゃダメでしょ!
良い機会ですから、今回はフィルターの種類を挙げてみたいと思います。
弊社が取り扱っているフィルターは、上記5種類となります。
標準的に採用しているのは『標準フィルター』です。
防虫・花粉・減音に効果があります。
しかも水洗いが可能です。
標準フィルターの通気性を高めたのがCSフィルターです。
薄くなった分、通気量は増えますが減音効果は無くなります。
さらに通気性を高めたのがQDフィルターとなります。
さらに薄くなり通気性は増しますが、花粉の侵入を防ぐ事が出来ません。
これらのフィルターは、必要な給気量に応じて選ぶ事になります。
HGフィルターは、虫・花粉だけでなくPM2.5の侵入を防いでくれます。
静電気を帯電加工したフィルターなので、2.5μm粒子であれば97%をブロックしてくれます。
でも減音効果は期待できません。
また水洗いが出来ないので交換頻度が高くなります。
しかも値段が少しお高め!
必要な所にだけ使いましょう!
最後はEXフィルターです。
防虫・花粉そして防臭効果が期待出来ます。
フィルター内に活性炭が入っているので、嫌な臭いを消してくれます。
HGフィルター同様に、減音効果は期待できません。
また水洗い不可で値段もお高めなので、必要なところだけ使った方が良いと思います。
フィルターの種類にもよりますが、いずれにしてもフィルターを付けない給気口に比べれば給気量は落ちてしまいます。
その分、給気口の設置個所を増やしたり、1サイズ大きな給気口に換える必要もあるでしょう。
大切なのは、給気量に見合った配置を心掛ける事だと思います。
ちなみに気密性のない家であれば、せっかくのフィルターもあまり効果を発揮できません。
そこら中にある隙間から外気が侵入してくるので、自然給気口から入って来る空気が少ないからです。
上グラフはC値と給気口からの給気量の関係を示しています。
例えばC値が2.0㎠/㎡の家の場合、約45%が給気口から。
残りの55%は隙間から入ってきます。
隙間にはフィルターを掛けていませんから、外気がそのまま入ってくる訳です。
グラフを良く見てください。
C値が0.5㎠/㎡の場合でも、約66%しか給気口から入って来ないんです。
計画換気とは、空気の出口と入口を明確にして空気の流れをコントロールする事から始まります。
どこにあるかわからない隙間から空気が出入りしていたら、コントロールなんて出来ないでしょ!
だから第3種換気って、一定以上の気密性能がないと機能しないんです。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
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上記をご確認ください。