換気風量測定の重要性って、どのくらい理解されているのでしょうか?

お引渡し間近の『FPの家 Y邸』の工事写真をご覧ください。

24H換気システムの排気風量を測定している様子を撮ってみました。

こんな測定器を使って、測定します。

排気口の中心にある穴にピトー管の先端を挿して、風量計の針の位置を読めば良いだけですから簡単です。

測定しながら個々の排気量を調整します。

そして全体の風量が設計通りになるようにします。

2002年以前は、換気が義務付けられていませんでした。

だから居住者の感覚が頼りだったんです。

空気が汚れた気がするから、窓を開けようという感じです。

でも雨の日や風の強い日は、窓なんて開けられないでしょ

そもそも窓開け換気が効果を挙げているとは限らないし・・・。

現実問題として、室内空気汚染が原因と思われるシックハウス症候群は増えていました。

でも2003年に、換気が義務付けられました。

敢えて書きますが、換気扇や換気システムを設置する事が義務付けられた訳ではありません。

家中の空気が2時間で新鮮空気と入れ替わるように換気する事(0.5回/h換気)が義務付けられたんです。

設置しても機能していなければ意味がないでしょ

だから設計通りに換気されているかどうかを確認する必要があります。

これが、換気風量測定を行う理由です。

換気って、多ければ良いという訳ではありません。

夏でも冬でも室内の方が外よりも温熱的には快適でしょ

でも二酸化炭素濃度は外の方が低いんです。

また揮発性有機化合物の放散濃度も、外の方が低い筈。

だから外気を室内に採り込みます。

換気風量が多いほど、清浄な空気を取り込む事が出来る訳です。

でも新鮮空気をたくさん入れれば、室温は外気に近づきます。

湿度だって同様です。

その分、冷暖房を頑張らなければならないので電気代は増えることになります。

だからこそ省エネ・健康・快適を求めるのであれば、バランスの取れた給排気量を維持する事が重要です。

このバランスが0.5回/h換気という事になります。

ちなみに0.5回/h換気とは、こんなに感じになります。

延べ床面積:100㎡・・・①

平均天井高さ:2.4m・・・②

①×②で建物の気積(体積)になります。

100㎡×2.4m=240㎥

これを2時間で入れ替えるので、1時間に入れ替える換気量は240㎥÷2で120㎥となります。

つまり120㎥/hの空気を入れ替えてあげれば良い訳です。

個人的には、0.35回/hくらいで良いのではなんて思っていますが・・・。

この風量を設計段階で、振り分けていきます。

浴室で50㎥、トイレで20㎥×2室、玄関で10㎥、廊下で10㎥等々・・・。

もちろん給気箇所と、その風量もこの段階で振り分けていきます。

これらが設計通りになっていなければ、本来あるべき室内空気環境にはなりません。

過換気で寒かったり暑かったり、換気不足で汚染空気が残っていたら困りますよね

だからこそ、換気風量測定は必須だと思うんです。

最近になって、ようやく気密測定の必要性が理解されてきました。

多くの建物で気密測定が行われれば、結果としてある程度の気密性能が担保されるようになります。

C値が1.0㎠/㎡を下回るようになれば、計画換気が機能するようになります。

でもC値が小さ過ぎると、思ったよりも換気量が上がらなくなります。

これって実際に測定してみないとわからないんです。

次は換気風量測定の必要性が理解されると良いなぁー。

 

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