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10月11日付のアセットフォー日記となります。
今日の練馬・板橋の天気は曇り時々雨。
昨日よりも更に気温が下がり、最高気温が22℃に留まっています。
夏用作業服だと、少し寒いかも・・・。
練馬区で工事中の『スケルトンリフォーム T邸』の現場写真をご覧ください。
外気に接する壁に設置された自然給気口の写真です。
ここから新鮮外気を採り入れます。
但し写真ではフロントキャップを閉じた状態なので、外気はほぼ入って来ません。
こちらは天井に設置された排気口。
100Φのダクトを通じて換気システム本体に繋がっています。
今回も日本住環境㈱のルフロ400を採用しました。
いわゆる『第3種換気』に分類される換気システムです。
良い機会ですから、ここで4つの換気方法について簡単に説明を加えたいと思います。
第1種換気方式は給排気型とも言われ、給気・排気ともに電動ファンを利用して建物内の換気を行います。
その特徴は以下の通りです。
ビルなどで使用される事が多く、建物の気密性能に関わらず計画的な換気を行う事が出来ます。
熱交換器を取付ける事で、排気熱を利用して給気温度を高める事が出来ます。
一部例外を除き基本的にはダクトが必要です。
換気による冷暖房ロスを減らす事で省エネ性が高いと言われていますが、本体価格も高く、ダクト設置や運用にコストが掛かります。建設地による違いを考慮する必要がありそうです。
第2種換気方式は給気型(デマンドコントロール型)とも言われ、電動ファンによる給気と自然排気により建物内の換気を行います。
その特徴は以下の通りです。
病院や工場への設置が一般的。
強制給気により建物内気圧が外気圧より高くなるため、排気口から汚染空気が吐き出される仕組みです。
気密性が高くないと、隙間から侵入した水蒸気を含んだ室内空気が壁内で結露する可能性が高まります。
第3種換気方式は排気型とも言われ、電気ファンによる排気と自然給気により建物内の換気を行います。
その特徴は以下の通り。
住宅では最も一般的な方式です。
強制排気により建物内気圧が外気圧より低くなるため、給気口から新鮮外気を吸い込む仕組みです。
気密性が高くないと、隙間から外気が入ってくるため計画換気が成り立ちません。
第4種換気方式は自然換気方式(パッシブ型)とも言われ、給排気とも電気ファンを利用しないで建物内の換気を行います。
その特徴は以下の通り。
電気ファンを利用しないため、電気代が掛かりません。
内外温度差を利用する方式のため、内外温度差の小さい時期は換気量が不足する可能性があります。その場合には一時的に電気ファンを利用する必要があります。
年間を通じて適正な換気を行うために電気ファンの設置を省略する事は難しいですが、稼働時間は短くなるので寿命が伸びメンテナンス費用を抑える事が出来ます。
弊社の場合は、第1種換気(熱交換式)もしくは第3種換気方式を採用する事が多くなっています。
いずれの方式も給気口から採り入れた新鮮外気を室内に巡らせて、排気口から汚染空気を排出する事になります。
ここで重要になるのが、空気の流れるルートなんです。
基本は居室に新鮮空気を採り入れ、ダーティーゾーンから汚染空気を排出。
ダーティーゾーンとは、湿気や臭いの発生するキッチンやトイレ・お風呂を指します。
汚染空気が居室に入ってしまうのは避けたいでしょ!
でも第3種換気の場合は、扉や窓を開けたりエアコンや扇風機の風の影響で本来の流れと変わってしまう事もあります。
だから弊社では、ダクトを方式を採用するようにしています。
上図が一般的な第3種、下図がダクト式の第3種です。
ダクトを使えば、臭いや湿気の発生場所の真上に排気口を設ける事も可能なんです。
また空気の流れに影響される事もなく、確実に排気する事が可能です。
ちなみにルフロ400はセントラルダクト方式の第3種換気システムです。
セントラル?という方も多いと思います。
一般的な第3種換気方式では、ダーティーゾーンに個別排気扇を設置する事が多いんです。
1・2階トイレに各1か所づつ、お風呂に1か所、ウォークインクローゼットに1か所といった具合です。
でも、これだけだと換気量が不足する為レンジフードを連続運転する必要があります。
それぞれの換気扇は廉価ですから、初期投資は安く上がります。
これがメリットと言えるでしょう。
一方セントラルタイプの換気システムは、1台の換気扇で家中の空気を排出します。
もちろんレンジフードも使いますが、こちらは調理中のみの稼働となります。
1台のファンで賄うので電気代が安く済む反面、機器代が高価となるのがネックです。
でも24時間×365日、ずーっと稼働していると個別換気扇は意外と早く壊れます。
しかも電気代が結構嵩むんです。
レンジフードも含めた交換コストと消費電力を考えると、セントラル方式の方に軍配を挙げたくなります。
しかも個別換気方式って、実際には計画的に給排気されているかどうかわからないんです。
だって空気の流れって目に見えないでしょ?
やたら空気が入れ替わる場所もあれば、空気が淀んでいる場所もあったりして・・・。
コストと空気の質を考えれば、セントラル方式一択だと思うんですよね。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
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上記をご確認ください。