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とある現場の写真です。
よくある話ですが、隣地境界に建っているブロック塀が問題になっています。
8段積みのため、頭頂部が敷地より1.7mほどに達しています。
もちろん鉄筋で、ある程度の補強はしています。
でも補強の仕方が大きく基準を下回っているんです。
ブロック塀は鉄筋の有無で大きく2種類にわかれます。
1つは組積造(そせきぞう)のブロック塀、もう1つは補強コンクリートブロック塀です。
前者は、以下のように定められています。
また4m以内ごとに控え壁(控え壁)を設置するなどの安全対策を取ること。
そして後者は、コンクリートブロックを組積して鉄筋で補強したブロック塀です。
前者と同じように、以下のように定められています。
補強コンクリートブロックの塀は最高で2.2m(ブロックで11段ほど)までとすること。
ブロック塀が1.2m超(ブロック6段超)の場合には、3.4m以内ごとに控え壁(ひかえかべ)を設置するなどの安全対策を取ること。
今回のブロック塀は先述の通り、補強コンクリートブロック塀に当たりません。
よって高さを1.2m(6段)以内に納めるか、3.4m以内ごとに控え壁を設ける必要がある訳です。
そこで今回は、塀の上部3段をカットする事にしました。
先程の写真、白い煙がもうもうと立ち込めているでしょ?
ディスクサンダーで、ブロックに切れ目を入れている最中の写真だったんです。
上から3段目下のブロックの表裏から目地部分に切れ目を入れました。
そして斫り機を使って、ブロックをひとつひとつ壊していきます。
隣地建物が、すぐ近くまで迫っているので注意しなければなりません。
落ちたブロックの破片で建物等に傷を付けたら大変です!
しかも敷地内には、亡きお父様がつくったという池&山があります。
これを傷つける訳にもいかないんです。
足場も悪いし、気も遣わなきゃならないし、おまけに雨も降っています。
頭や作業服を真っ白にして作業をしてもらいましたが、本当に大変だったと思います。
塀の上部カットは、無事完了しました。
でも、池&山まわりの余計な部分の撤去も引き続き行わなければなりません。
こっちも時間が掛かりそうなんですよね・・・。
壊し方を工夫しなければなりません。
取り敢えず、お疲れさまでした。

posted by AssetRed
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