地中にシロアリの通り道があり、それが基礎の中に繋がっていたら、シロアリにとっては好都合でしょ?

FPの家 F邸の工事写真をご覧ください。

基礎周りの水道配管を撮ってみました。

 

先日、基礎工事が無事終わりました。

でも土台敷きの予定日は今度の月曜日。

ちょっと時間があります。

そこで空いた時間を利用して、基礎周りの水道配管を行った訳です。

ちなみに緑色のシートは、隣地の砂利下に敷かれた防草シートです。

隣地境界はほぼ砂利ラインとなりますから、厳密に言えば越境している事になります。

排水桝が防草シートの下に見えますが、越境している訳ではないので、ご安心ください。

 

さて本題です。

今回のネタは水道配管ではありませんが、全く無関係という訳でもないんです。

写真の奥に基礎を貫通する排水管が写っているでしょ

これが今回の主役となります。

弊社では、イラストのように基礎の立上り部分にボイド管を入れています。

ちなみにボイド管とは、コンクリートに配管や配線する為の穴が必要となった際に利用する紙管です。

これを予め入れておけば、後からコンクリートに穴を明ける必要がありません。

穴明けって、そもそも大変だし、鉄筋を切ってしまう恐れもあります。

ボイド管を入れておけば、脱型時に外すだけなので問題ありません。

水色で描かれているのが排水管です。

耐圧盤は設計GLよりも50mmほど上になるので、そこに転がされる排水管も設計GLより50mm以上上になる訳です。

だから排水管の曲がり部分が地面よりも上になります。

「えっ排水管って地面の下にあるものなんじゃないの

という方も多いと思います。

確かに見栄えはあまり良くありませんが、これには訳があるんです。

ボイド管を使って明けた穴に排水管を通すと、配管回りに隙間が出来ます。

イラストを良く見ると、基礎と配管の周りに隙間があるのがわかると思います。

この隙間が地中にあると、ここがシロアリの通り道になっちゃうんです。

シロアリは寒さに弱い生き物ですが、冬眠はしません。

だから常に暖かい所を求めているそうです。

また体表が乾くのを嫌がるので、日光や風を嫌がります。

だから巣を地中につくる訳です。

地中にシロアリの通り道があり、それが基礎の中に繋がっていたら、シロアリにとっては好都合でしょ

基礎の中は日光が当たりませんし、外よりは風も弱いでしょ

しかも、すぐ近くに食べ物(木材)が並んでいます。

地下駐車場から入れるフードコートみたいなもんです。

でも地面から上に上がらないと入口に辿り着けないのであれば、途中で日光や風の脅威に晒される事になります。

この違いって大きいと思うんです。

シロアリにとっては死活問題でしょ

そこでシロアリは、蟻道(土のトンネル)をつくって入口までの通路を確保しようとします。

でも基礎や配管に蟻道が出来ていれば、すぐに発見出来るでしょ

地中の通り道であれば、見つけるのは相当困難だと思います。

これが、見栄えが悪くても配管を上に上げる理由です。

そもそも地中に排水管等を通したら、隙間から雨水が侵入して基礎の中が水浸しになってしまいます。

水はいずれ抜けますが、湿潤環境が続けば、シロアリの繁殖を助長することになります。

大問題でしょ

なお弊社では、排水管と基礎の隙間をそのままにしている訳ではありません。

外側から発泡ウレタンを充填し、その外側にモルタルを塗るようにしています。

また内側にはボレイトフィラーを充填します。

ボレイトフィラーは、屋外・屋内を問わない全天候型のホウ酸防蟻気密パテです。

自然素材である主成分の「ホウ酸」を、扱いやすいように粘土タイプの基材に混入し、防蟻性能を持たせています。

これを隙間に充填すれば、害虫の侵入を防止する事が出来ます。

排水管&給水管の基礎貫通部を基礎内側から撮ってみました。

管の周りに隙間が見えるでしょ

ここにボレイトフィラーをしっかりと詰める訳です。

でも問題は、左側の給水管です。

弊社では架橋ポリエチレン管(PP管)を採用していますが、写真のような水色の保温材に覆われています。

また、その上に灰色の保温管を巻いて凍結防止を図っています。

ここで外部給水管であるHIVPとPP管を繋いでいる訳です。

保温管と保温材に間に隙間があるでしょ

ここもシロアリの侵入口になってしまいます。

給水管は地面から繋がっているので、トンネルのようなものでしょ

また保温材や保温管自体も、通り道になり得るんです。

どちらも軟らかいので、簡単に食い破る事が可能だからです。

設備業者と相談しました。

そして保温材を基礎手前で一旦切り、HIVP廻りにホウ酸シーリングを充填してもらいます。

ホウ酸シーリングで縁を切れば、シロアリの侵入を防ぐ事が出来るでしょ

そして、内側から保温材を改めて巻く事にしました。

後日、対応してもらいます。

ちなみに弊社の建物は床断熱が基本です。

基礎パッキング工法を採用しているので、床下は全周換気の元、常時通風が確保されています。

シロアリにとっては、決して居心地の良い環境ではないんです。

でも、心配の元はひとつでも減らしたいでしょ

給湯管は、より危険なんだそうです。

水と違い、暖かいでしょ

シロアリが近づきやすいんだそうです。

給湯管にも保温材は巻かれていますから、同様の処理が必要となります。

シロアリ対策って、つくづく難しいですよね・・・。

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