練馬区桜台 Y邸の防水シート施工

3月22日付のアセットフォー日記となります。

今日の練馬・板橋の天気は曇り。

気温も、それほど高くはありません。

平年並みなのかな

練馬区桜台6丁目に建つ『FPの家 Y邸』では、新しい防水シートの施工が行われました。

待ちに待った防水シートです。

その名も『ウエザーメイトプラス』、DOWの製品です。

弊社ではタイベック・シルバーという透湿防水シートを採用していましたが、これに代わる新しい防水シートとなります。

カタログを見ると、次世代『透湿・防湿・防水シート』と銘打っていました。

その特長を挙げてみたいと思います。

その昔、外壁に張る防水シートと言えば『アスファルトフェルト』でした。

これは古紙に繊維のくずを混入して作った原紙(フェルト)に、アスファルトを染み込ませて作る代表的な防水・防湿材でした。

でも住宅の気密化が進み、壁体内結露問題が頻発に発見されるようになると、透湿性のある防水シートが開発され、これが一般化します。

私が建築業界に足を踏み入れた時期が、ちょうど、この頃だったと思います。

モルタルの現場では、まだアスファルトフェルトが使われていました。

でも、サイディングの現場では、ほぼ100%透湿防水シートが使われるようになっていました。

そして、この頃に使われていた透湿防水シートが、最近様々な問題を起こしています。

例えば漏水でサイディングを剥がしてみると、透湿防水シートがボロボロに劣化していました。

建築途中に浴びた紫外線や、ご入居後の温湿度環境等の複合的要因によるものとされています。

そもそも国産シートの保証期間って、10年なんですよね・・・。

10年経過すれば、雨漏りしても保証対象ではありません。

しかも近年、防蟻剤に含まれる界面活性剤によってシートの防水性が劣化する事が問題化しています。

ちなみに弊社では、非木質系の耐力面材を採用する事で、耐力面材への防蟻処理を省略するようにしています。

これは防蟻剤に含まれる界面活性剤によって、シートの防水性が低下する事を防ぐための対策です。

でも、その上に取り付ける『通気胴縁&通気大貫』にも、防蟻・防腐剤が加圧注入されているんです。

写真の緑色掛かった木材が、加圧注入された胴縁&大貫です。

これをシートの上に取り付けた状態で、雨に濡れてしまえば、シートの防水性は低下するんですよね・・・。

かと言って、防腐・防蟻処理のされていない木材を使うのも心配でしょ

シートメーカーにも速やかな対策実施をお願いしたいところですが、未だに何の対策も出来ていません。

やる気あるのかな

でも今回採用したシートは、対策実施済み製品です。

安心して、使う事が出来るんです。

現場に搬入されたシートには、『DOW Styofoam』のラベルが貼られていました。

今回使用するのは、巾3.0m×長さ30m品&巾1.5m×長さ30m品の2種類です。

従来製品は巾1.0m×長さ50m品でしたから、2~3倍の巾となります。

逆に、長さは6割しかありません。

もっとも同じ長さであれば、巾が広い分重くて作業性が落ちるかもしれません・・・。

施工マニュアルのイラストを挙げています。

これを見ると、縦の重ねは180mm以上。

横の重ねは210mm以上となっています。

どちらも従来のシートよりもかなり大きいんです。

只でさえ高価なシートなのに、重ねが大きければ、使用量も増えてしまいます。

そこで、巾の大きなシートを使いました。

巾が3.0mあれば1階部分で1段、2階部分で1段の2段で覆うことが可能です。

外周長も27.3mしかありませんから、それぞれ1本づつで足ります。

重ねによる無駄を最小限にする事が出来ました。

でも妻壁部分に3.0m品を使うのは勿体ないでしょ

そこで、1.5m品を使った訳です。

ウェザーメイトも従来のシートと同様に、下から上に張り上げていきます。

土台水切の立ち上がり部分に30mm程度、シート下端が被るようにするのが基本です。

写真では、まだシートを被せていませんが・・・。

シートは『ステープルキャップ』で留め付けます。

従来のステープルを樹脂キャップが包み込むため、針孔からの漏水を防止する事が出来ます。

樹脂キャップを撮ってみました。

こんな専用ステープラーで留め付けます。

『スティンガー・キャップステープラー』というそうです。

コンプレッサーで留めるタイプなので、素早く確実にキャップとステープルを同時に留め付けることができるんです。

直径25mmのキャップを巾15mmのステープルで留める為、保持力も高まり、強風・突風でシートが剥がれる心配もありません。

もちろん、シートの防風性・気密性も向上します。

シートに印刷されたダイヤマークは、上下左右とも203mmピッチです。

これを目安に、600~800mm程度の間隔を開けて留め付けます。

マニュアルによれば、サッシ取付前にシートを貼るようです。

先張りなんて初めて体験しましたが、施工性はこっちの方がはるかに良いですね。

サッシが無いので、簡単に張ることが出来ました。

今日は強風が吹いていたので、なおさらです。

大きなシートを煽られながら張っていたので、結構大変でしたが・・・。

シートを張った後、開口を明けていきます。

イラストのように、逆Y字にカッターの刃を入れるとの事。

これを開口回りの木部にタッカーで留め付けます。

この後、サッシ下に水切シートを取付けて、サッシを載せるようです。

サッシ上端の切込みは、まだ入れていません。

サッシを取付ける段階で入れるつもりです。

サッシのつば(フィン)をシートに被せるよう取付け、その上に防水テープを貼り付けるのが正しい施工方なんだそうです。

シートのアチコチに『DOW Styofoam』のロゴがプリントされています。

スタイロフォーム色と合わせて、非常に特徴のあるデザインだと思います。

今後は、コレが弊社の標準施工となります。

施工方法については、順次改良を加えるつもりです。

サッシを取付けたら、サッシ回りの防水処理となります。

雨降らないといいなぁー。

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