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今日は水曜日、アセットフォーの定休日です。
GW連休明けの6連勤、ハードでした・・・。
本来であれば、緊急事態宣言が明けている筈でした。
晴れて『外呑み』が出来た筈だったんです。
でも結局、延長される羽目に・・・。
どうにも納得いきません。
対策があまりにも片手落ちに思えて仕方ないんです。
だから今回は、少しキツイ事を書こうと思います。
政府や専門家は、もっと『換気』について深堀りすべきだと思います。
商業建築はもちろん、住宅建築においても『換気システム』の有効性は明らかでしょ。
もしもウイルスが建物内の空気に混入しても、充分な換気が行われていれば感染率を低下させることが可能です。
『充分な換気』にも諸説あります。
例えば室内空気中の『CO2濃度を1000ppm以下とか400ppm以下』に維持する等が該当します。
それなのに、こうした説は中々広まりません。
これって欧米諸国では、当たり前とされているんですよね。
それなのに我が国では、当たり前になっていません。
むしろ「CO2濃度1000ppm以下なんて、なんの根拠もないよ。」なんていう方が大勢いるくらいです。
何故?
だれかが情報の拡がりを邪魔をしているのか?
それとも、何か問題があるのかな?
欧米諸国の常識が間違っているの?
そもそも『CO2濃度』を測定することが出来る計測器を持っている建築従事者すら、多くはないのが現状だと思います。
こうした話題がたまにニュース等で流れても、すぐに忘れ去られてしまいます。
なぜなんだろう?不思議・・・。
でも換気って重要なんですよね。
そうそう・・・。
だから換気システムを義務化したんじゃん!
こんな声が聞こえてきそうです。
でも換気システムを設置していればOK!とはいきません。
正しい換気設計&正しい換気施工が行われ、それを現場で測定&確認しなければOK!ではないからです。
これらを伴わない『ナンチャッテ換気』では、解決には至りません!
もちろん、換気システムを設置していない家も多くあります。
あるだけマシかな?
でも正しい換気設計に基づかない換気システムじゃ、意味ないんじゃない?
こんな家もたくさんありそうですね。
これよりはマシかもしれません・・・。
でも、こうした建物も換気風量測定もしていないから、キチンとした施工が行われたかどうかがわからないんです。
正しい施工が為されていなければ、やはり意味はありません。
正しい使い方をレクチャーされていないユーザーも多い気がします。
「えっ、換気システムって停めちゃいけないんですか?」
「だって、動かしていると冬寒いんだもん・・・。」
「電気代もバカにならないし!」
「以前の家にはついて無かったし・・・。」
こんな事言ってるユーザーって、大勢いるのでは?
しかも正しいメンテナンスも行われていません。
換気設備は定期的なメンテナンスが必須です。
これが担保されなければ、本来の換気性能が維持される事は無いんです。
給気口や排気口の清掃をマメに行っていますか?
フィルターの交換は、どの位の頻度で行っていますか?
換気システム自体の寿命は、何年くらいだと思いますか?
こうした事実が、ユーザーに届くことも少ないのが現状だと思います。
明らかに供給側の発信不足ですよね?
①設計ダメ!
②施工ダメ!
③効果測定ダメ!
④使い方ダメ!
⑤メンテナンスダメ!
①と②は③の効果測定をすればわかります。
効果測定=換気風量測定をして、各室の給気量と排気量を確認する事。
ちゃんと想定通りの風量が出ていれば、施工ミスではありません。
そしてCO2濃度を測れば、もっとわかります。
少なくても常時1000ppmを下回っていなければ、設計ミスの可能性が大きいと思います。
④は、使い方マニュアルの有無やお引渡し時のレクチャーの有無で判断できます。
⑤も同様です。
皆さんのお宅はどうでしょうか?
全て出来ている家って、意外と少ないと思います。
もっとも重要な換気をここまで蔑ろにしておいて、密閉・密集・密接を強いてみたり、窓開け換気を勧めてみたり・・・。
挙句の果てに会食禁止とか、お酒の販売禁止とは・・・。
ちなみに私は『禁酒法時代』と揶揄しています。
そして『ムーンシャイナー』を気取って、家呑みで我慢します・・・。
我ながら小市民だと思います。
でもやっぱり、おかしいと思いません?
だって窓を開けたって、空気の入れ替えなんて出来ない場合が多いですよ。
そもそも風は気まぐれなんです。
ちょうどいい方向から、ちょうどいい風量の風が吹いて来なければ意味ありません。
そもそも、寒い日や雨の日は開けられないでしょ。
都内であれば、プライバシーや臭い問題もあります。
防犯だって重要です。
夜間、ずーっと開けておけますか?
1時間に1回起きて、10分間だけ換気をして、戸締りをして寝る。
これを繰り返していたら、寝不足になっちゃいます。
絶対無理ですよね。
ちゃんと換気システムが機能していれば、無理に窓を開ける必要もありません。
安心して、ゆっくり寝ることも出来ます。
とは言え、弊社もまだまだなんです。
全棟換気風量測定を行い、給気量・排気量の確保は行っています。
でもCO2濃度の測定は出来ていません。
使い方のレクチャーやマニュアルは大丈夫!
メンテナンスも大丈夫だと思います。
ちゃんとアナウンス出来てると思いたい・・・。
まずは、正しい知識を持つことだと思います。
その為にも情報発信は重要です。
第2・第3のコロナ禍を防ぐためにも、換気の重要性を再認識する必要があるのでは?
これ、あくまでも私見ですが・・・。