板橋区蓮根 I邸の木材劣化対策

6月10日付のアセットフォー日記となります。

今日の練馬・板橋は晴れ、気温は高めですが湿度低めで風も吹いているので、爽やかな初夏っていってもいいのかな

板橋区蓮根1丁目に建つ『FPの家 I邸』では、無事、木材劣化対策工事が終わっています。

今回は弊社の木材劣化対策工事について、書こうと思います。

その前に、木材腐朽菌とシロアリについて簡単に書いておきます。

木が腐る(木材腐朽菌が繁殖する)ためには以下の4つが条件となります。

①適度な水分

②適度な温度

③栄養

④空気

4つのいずれかを欠けば、木は腐りません。

でも残念ながら、人間の住む環境下では、これらの4つを無くすことは出来ません。

つまり木の腐食を防ぐのは難しいんです。

せいぜいできるのは、①の水分と③の栄養くらいでしょうか。

とにかく、雨掛かりや結露を防ぎ乾燥させる事。

そして腐朽菌が『毒』と感じる物質を木に含ませる事。

これらが、腐朽菌対策に対しては有効です。

次にシロアリの苦手なモノを挙げたいと思います。

シロアリは身体の乾燥を嫌います。

その為、太陽の光や風が大の苦手です。

そして、腐朽菌同様に『毒』と感じる物質を食べたり触ったりすると死んでしまいます。

この『毒』が、防腐剤とか防蟻剤と呼ばれる物質です。

これを踏まえて、弊社の劣化対策をご確認ください。

まず土台及び大引きには、国産檜の芯持ち材を採用しています。

檜の芯持ち材って、木材腐朽菌やシロアリに対する耐性が大きいんです。

主な樹種の心材の耐朽性を挙げてみました。

ヒノキの芯持ち材の耐朽性が『大』になっている事をご確認ください。

続いて樹種別蟻害に対する耐用年数を挙げています。

こちらは耐蟻性『中』になっている事をご確認ください。

これは木材内部にある『ヒノキチオール』の効果と言われています。

当然KD材ですから、含水率も低めです。

含水率が高いとシロアリや腐朽菌の生育を促進する危険性が高くなります。

加圧注入材の中には、含水率高めの材も多いので注意しなければなりません。

まあ、『壁内無結露50年保証』のできる『FPの家』なら、結露の心配はありませんが・・・。

土台と基礎の間には、『基礎パッキン』を敷き込みます。

いわゆる『キソパッキング工法』を採用しているんです。

床下の換気が良好になるので、腐朽菌やシロアリの繁殖を防ぐことが出来ます。

換気が良好に保たれていれば、床下には常に風が吹いています。

風があれぱ、シロアリは嫌がる訳です。

さらにベタ基礎を採用。

厚いコンクリートが基礎下全面を覆っているので、床下への湿気とシロアリの侵入を防いでくれます。

でもベタ基礎だから安心という訳でもありません。

基礎コンクリートを貫通する水道配管の回りには、隙間があるからです。

土中から床下にシロアリの侵入口がある訳ですから、なんとかしないとダメでしょ

弊社の水道配管は、地面の上で基礎貫通するようにしています。

風や日光に当たることなく侵入できない構造なんです。

しかも基礎の打ち継ぎ部にある巾止め金具回りや水道配管回りの隙間には、ホウ酸入りフィラーを充填しています。

上の白いパテが、フィラーです。

これを隙間に充填すれば、シロアリの侵入を防ぐことが出来ます。

また下の緑の筒の中には、ホウ酸シーリングが入っています。

これを隙間に充填しても、同じ効果を得る事が出来ます。

用途に応じて使い分けるようにしていますが、使う時が来たら改めてご報告させて戴きます。

配管まわりに充填されたフィラーです。

巾止め金具回りに充填されたフィラーです。

この隙間から侵入するシロアリって、結構多いそうです・・・。

木部に噴霧するのは、毎度お馴染みの高濃度のホウ酸水溶液です。

これを今回は、2階床梁まで塗りました。

長いノズルを使って、梁に高濃度ホウ酸水溶液を噴霧している様子を撮ってみました。

一般的なホウ酸水溶液よりも濃度の高いモノを霧状にしてたっぷりと掛けます。

濃度が低いと、効かないんですよね・・・。

ついでに1階床合板や筋交い・間柱・半柱・天井野縁等も塗ってもらいます。

もちろん、1階部分の断熱材にも塗って貰いました。

乾くと、真っ白なんですよね。

この白いのが、ホウ酸の結晶です。

白くなった土台を撮ってみました。

結晶が付着するようでないと、ちょっと不安かもしれませんね

重ねて言いますが、濃度が薄いと効きません

濃いのか薄いのか

分からないと不安でしょ

充分な濃度のホウ酸が付着しているかどうかがわかるテスターがあります。

『クルクミンテスター』という、黄色い試液を掛ければわかるんです。

ウコンに含まれる『クルクミン』がカギらしいですよ・・・。

これが赤く発色すれば大丈夫

黄色いままだと、濃度不足となります。

こんなシールが貼られていました。

丸の中が、見事に赤いでしょ

濃度バッチリのようです。

でも、雨に濡れると流れてしまいます。

流れてしまえば、塗り直すしかありません。

ホウ酸の弱点が、ここにあります。

だから濡れないようにしなければなりません。

屋根の下葺き材には、いつもの透湿ルーフィングを採用しています。

外回りにはブルーシートを張りました。

これで当面の雨対策はバッチリです。

外壁に張る青い透湿防水シートも搬入されました。

3.0m品×2本と1.5m品×1本、そして窓回りテープやらステップル等々・・・。

FPウレタン断熱パネルの外側に張る耐力面材も、間もなく搬入される予定です。

樹脂サッシ&木製玄関ドアも、入ってきます。

梅雨入り前に、完璧な雨対策を済ませたいんですよね。

梅雨入りが遅くなればいいんですけど・・・。

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