練馬・板橋で注文住宅を建てるなら地域密着の工務店アセットフォー

屋根の葺き替えを検討している現場が2件あります。

どちらもコロニアルNEOという『アスベスト』を含まないスレート屋根材を葺いた家でした。

築15年以上経過して、屋根材にヒビが多数入っています。

中には、完全に割れている屋根材もありました。

こうした場合、既存の屋根材＆下葺き材を剥がし、野地板の状態を確認！

問題があれば、野地板の交換を行います。

その後、下葺き材を葺き直して屋根材を再施工！

これが弊社の一般的な対応です。

最近よく耳にする『カバー工法』を勧めることはありません。

カバー工法とは、古い屋根の上に軽い屋根を被せる工事方法のこと。

古い屋根をはがして処分する手間と費用がかからないので、工事費用を抑え工事期間を短くする事が出来ます。

一般的にはスレート屋根の上に下葺き材を葺き込み、軽い金属屋根をかぶせる事が多いようですね。

この方法だと、古い屋根の下の野地板が腐っていてもわかりません。

どうせ工事をするなら、下地の状況も確認したいですよね？

従来のアスベストを含んだスレート屋根であれば、高圧洗浄を行った後にシリコン塗料による塗装を行っていました。

軽微なひび割れが少しだけある位なら、専用の接着剤を利用して補修する事も可能だからです。

でも、あれだけ割れが多いと葺き替えるしかありません。

ガルバ鋼板葺きをお勧めしようと思っていました。

ここで問題が発覚！

屋根の上に太陽光パネルが載っているんです。

これを一旦どかさなければ、屋根の葺き替えが出来ません。

早速、見積を取りました。

太陽光パネルおよび架台の取外し

太陽光パネルおよび架台の搬出・運搬・保管

太陽光パネルおよび架台の運搬・搬入

太陽光パネルおよび架台の設置

結構な費用が掛かります。

高所作業ですから、当然足場も必要です。

しかも、ガルバ屋根とスレート屋根では架台が異なります。

架台を破棄し、新たに架台を用意しなければならない・・・。

屋根の葺き替えと合わせると、かなりの金額になります。

結局、アスファルトシングル屋根への葺き替えを提案しました。

これなら、架台をそのまま利用出来ます。

屋根材自体も安く出来るし・・・。

ガルバより耐久性は落ちるけど、コロニアルよりはかなりマシです。

10年ごとに塗装する必要もないし・・・。

でも見積書を見たお客様は、目を丸くしていました。

そして質問を受けました。

「太陽光パネルを撤去すると、どの位かかるの？」

「撤去と保管と設置でこの価格ですから、撤去だけなら、この位で済みます。」

「最近は売電価格も安いし、今後のメンテ費用を考えると・・・。」

太陽光パネルの撤去も含めて検討するそうです。

でも、パワコンの交換をしたばかりなんですよね・・・。

太陽光パネルを搭載した『ZEH』を増やしていこう！

これが住宅業界の合言葉になっています。

2030年には、新築戸建て住宅の60％において太陽光発電設備が導入されていることを目指そう！

これが、脱炭素社会に向けた住宅・建築物における省エネ対策等のあり方・進め方に関するロードマップにも明示されていますから・・・。

太陽光発電を屋根に載せるなら、葺き替えや塗装の不要な屋根材を採用する必要があります。

そうでなければ、今回のように太陽光パネルの取外し・再取付が必要となります。

将来を見越した設計って、絶対必要だと思います。