板橋区弥生町の現場で換気風量測定を行いました。

4月16日付のアセットフォー日記となります。

練馬・板橋の天気は曇り後晴れ。

昨日とは、うって変わって暖かいんです・・・。

歩いていると汗をかく始末。

3寒4温とは、良く言ったものです。

板橋区弥生町に建つ『FPの家 S&N邸』も、いよいよ引渡し間近となりました。

弊社では、このタイミングで必ず行う事があります。

そのひとつが『換気風量測定』です。

こちらのお宅では、日本住環境㈱の『ルフロ400』という換気システムを採用しています。

いわゆる第3種換気に当たりますが、一般的な局所換気を組み合わせたタイプではありません。

イラストを見ればわかるように、ダクトを利用したセントラル方式の換気システムなんです。

トイレや浴室の排気も含めて、家中の汚染空気をひとつの換気扇で排出します。

すると建物内の気圧が外気に比べて負圧になり、自然給気口から新鮮な外気を採り入れます。

レンジフードは別途必要になりますが、その他の換気扇は不要です。

消費電力が小さいけど、計画的に室内空気を清浄化できる優れたシステムだと思います。

自然給気口には花粉フィルターがついているので、埃や花粉だけではなくPM2.5などを取り除いてくれます。

とっても省エネで長持ちする換気システムなんです。

2003年以降、法律で24時間換気が義務付けられました。

この法律では、家中の空気が2時間ごとに新鮮な外気と入れ替わる事を求めています。

ちなみに、これを『0.5回/h換気』と言います。

だから、これ以降に建てられた建物には24時間換気システムもしくは局所換気扇を組み合わせたものが設置されている筈。

でも設置されたからと言って、0.5回/h換気を満たしているとは限らないんです。

どうやって確認すればいいのと言う方がいるかも知れませんね・・・。

この答えが『換気風量測定』なんです。

言葉の通り、換気システムの風量を測定します。

測定すれば、風量が判るでしょ

そして、多過ぎれば減らせば良いし、少なすぎれば増やせばいいんです。

という訳で、弊社の換気風量測定を簡単にご紹介したいと思います。

まず前提条件が2つあります。

①換気設計が出来ている事。

自然給気口や排気口の位置やダクトのルート、換気システムの設置場所が図面化している必要があります。

そして各排気口から排出される汚染空気の量を明確にしなければなりません。

②建物が高気密である事。

第3種換気の場合、建物の隙間を一定以下に減らす必要があるんです。

C値で言えば、0.6㎠/㎡以下が望ましいと思います。

これらの条件を満たしていれば、換気風量測定は比較的簡単に行う事が出来ます。

用意するのは、マノスターゲージという測定器。

そして脚立です。

測定したデーターを記入する用紙も必要となります。

測定に先立って行う準備は以下の通り。

①全ての窓を閉め、間仕切り戸を開放します。

②全ての自然給気口を開放します。

これが自然給気口です。

写真は、蓋が閉まっている状態です。

蓋を開けると、花粉フィルターを見る事が出来ます。

蓋を写真のように、開けます。

③次は排気口の調整です。

外蓋と内蓋の2重構造になっていて、内蓋を回す事で風量の調整が出来るようになっています。

1~5の5段階あるので、設計時に決められた開度に合わせます。

ちなみに数字が大きいほど、風量が大きくなります。

ルフロ400の場合、システム全体の風量は160~490㎥/hです。

写真でスイッチ上にあるのがコントローラー、1~9まで0.5刻みされたダイアルを回す事で全体風量を調整出来るしくみです。

例えば全体室容積が240㎥の建物で0.5回/h換気を行おうとすれば、必要換気量は120㎥です。

その為には、コントローラーを2.0ないし2.5にする必要があります。

でもコントローラーでは、個々の排気口の風量を調整する事が出来ません。

これを調整するのが開度なんです。

120㎥の風量を、どう振り分けるのか

その為には、個々の開度をいくつにすればいいのか

これを設計時に決めて貰います。

その値に合わせれば、準備完了となる訳です。

脚立に乗って内蓋を回すんですが、これが結構硬いんです。

改良の余地アリだと思います。

では、測定してみましょう

設計時に決められたダイアルの値は2.0でした。

そこで今回は、2.0・2.5・3.0の3風量を測定します。

マノスターゲージにチューブを挿し、先端のノズルを排気口中央の穴に挿します。

そして、この時の値を記録します。

全ての排気口で、3つの風量を測ってまずは一段落。

記録紙を整理して、全体風量や個々の排気量のチェックを行います。

今回の場合は、3.0で設計通りの風量になりました。

ダクトの配管状況で風量は変化します。

設計時は2.0でしたが、実際は3.0でした。

配管延長が延びたり、継手が増えたりしたんでしょうね。

個々の排気風量は、まあまあでした。

少し増やしたい場合は開度を上げます。

そうすると、風量が増えます。

でも、その分どこかの風量が落ちるんです。

開度を変える度に全ての風量を測定します。

満足いく値が出るまで、これを繰り返します。

こうして、初めて換気システムが『機能する換気システム』になるんです。

全体風量を大きくすれば、個々の排気量を気にする必要もありません。

でも風量を大きくすれば、省エネ性は下がります。

余計な空気を捨てる事になるからです。

でもトイレやお風呂の換気は多めにしたいでしょ

換気ってデリケートなんです。

そして、これを実現するには換気風量測定をするしかありません。

換気風量測定の重要性、ご理解いただけたでしょうか

換気不足は怖いけど、換気過多も問題が多いんです。

ご注意ください。

そして、もうひとつの『このタイミングで行う事』は『室内空気環境測定』です。

こんな測定バッジを使って、室内空気中の有機化合物の放散量を調べます。

赤色のバッジはホルムアルデヒドの放散量を調べます。

そして緑色のバッジは以下のVOCの放散量を調べます。

トルエン・キシレン・スチレン・エチルベンゼン。

どれも接着剤や塗料、新建材や家具・内装材に使われている物です。

いわゆるシックハウス症候群を引き起こす恐れのある物質です。

一定量を超えると人体に有害なんですよね・・・。

測定方法は簡単です。

高さ1.2~1.5m程度の脚立に取り付けて、24時間放置するだけ

翌日回収したバッジを、検査機関に郵送すれば1週間程度で報告書が届きます。

簡単でしょ

これでシックハウスの原因物質の室内放散量が判るんです。

もちろん、費用も大したことありません。

やらない手はないと思うんですよね・・・。

測定中は、立入禁止とします。

化粧品やタバコの臭いが結果を左右させるそうです。

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posted by  Asset Red

住所:東京都練馬区北町2-13-11  

電話:03-3550-1311 

東武東上線 東武練馬駅下車5分

ただいま、土日勤務のパートさん&現場監督見習いを募集しています。

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上記をご確認ください。

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