千葉県関宿藩の年収はいくらだと思いますか?

GW休暇を満喫させて戴きました。

といっても、近場で済ませ、麦酒ばかり呑んでいただけなんですけど・・・。

でも良く歩いたし、自転車にも乗ったので運動不足は解消出来たと思います。

お陰で、身体のアチコチが張って痛いんですよね・・・。

今回は旅先で見掛けた『ある計算』をご紹介したいと思います。

以下、千葉県野田市の『千葉県立博物館・美術館』に置かれた『関宿藩の年収はおいくら?』と書かれた紙片からの転載となります。

『大名暮らし』という言葉がありますが、実際の大名や家臣たちはどんな暮らしをしていたのでしょうか?

現在の物の値段と江戸時代が同じと想定して、江戸時代の武士の収入から暮らしぶりを想像してみましょう!

計算方法①~米の値段から

武士は幕府かや藩から『家禄』を玄米で支給され、家族が食べる米を除いた分を換金して生活費に充てていました。

ちなみに当時は玄米を精白する為、一割ほど量が減りました。

ここでは米10kgを3,000円として、1俵を4斗入りで60kgとします。

また米1石=金1両としました。

1俵=18,000円×9割=16,200円

1石=45,000円×9割=40,500円

1.関宿藩士の収入

関宿藩の中級クラス『中小姓(30俵)』は、16,200円×30俵=486,000円が年収となります。

もう少し上の『目付(100石)』は、40,500円×100石=4,050,000円となります。

2.関宿藩全体の収入

幕末の関宿藩主『久世広文』は48,000石の領地を持っていました。

大名は領地から年貢を徴収しますが、年貢率を収穫高の4割とすると、48,000石×4割=19,200石。

19,200石×40,500円=7億7,760万円が関宿藩の年収となります。

しかし当時の関宿藩には530人もの藩士がいました。

藩士の家禄(給料)を支給し、藩財政に使う費用や借金の返済などに使われるため、殿様だけが贅沢な暮らしをする事は出来ません・・・。

続く

面白い切り口ですよね。

とても勉強になりました。

ちなみに、こんな博物館です。

大人1名につき200円の入場料が必要です。

中学生までは入場無料でした。

歩いて6分ほどの所に建っていた『関宿城』を再現した建物の中にあります。

当然ながら本物の城は、残っていません・・・。

すぐ近くには公園があるので、博物館見学の後はのんびりさせて戴きました。

天気が良くて、最高です。

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