断熱性能=断熱材の性能×断熱材の厚さ×施工精度

高断熱・高気密住宅とか、高気密・高断熱住宅という言葉を良く目にするようになりました。

でも、イマイチはっきりしないんです。

どこまでいったら高断熱なの

高気密なの

先日の見学会の際にも、ご来場者の口から、こんな質問が出ていました。

取り敢えずHEAT20で云えばG2グレード以上を高断熱、C値0.5㎠/㎡以下を高気密と言いたいですね。

個人的には、こう思っています。

もちろん、もっと高いレベルを求めている作り手もいるし、住み手もいると思います。

でも入り口としては、この程度かなと思います。

そして、これを実現するために各社が工夫をしていると思います。

断熱について言えば、断熱材の仕様と厚さです。

断熱性能を良くしようと思えば、高性能断熱材を使いたくなります。

この気持ちは非常にわかります。

私も、その一人ですから・・・。

でも、これだけが堪えではありません。

断熱性能って、簡単に言ってしまえば断熱材の性能×断熱材の厚さなんです。

高性能断熱材を使っていても、薄ければ意味がありません。

逆にほどほどの性能の断熱材を使っていても、厚くしていれば断熱性は良くなります。

熱抵抗値を比較してみれば、すぐにわかります。

熱抵抗値とは、2点間の熱の伝わりにくさを表す値です。

数値が大きいほど、熱が伝わりにくい事を示しています。

弊社では、これを断熱力なんて言ったりします。

例えば、厚さ200mm・熱伝導率0.045W/m・Kの断熱材の熱抵抗値は以下の通りです。

断熱材厚さ0.2m÷熱伝導率0.045W/m・K=熱抵抗値4.44

また厚さ100mm・熱伝導率0.024W/m・Kの断熱材の熱抵抗値は、こうなります。

断熱材厚さ0.1m÷熱伝導率0.024W/m・K=熱抵抗値4.16

前者が普通の断熱材を厚く使った場合、後者が高性能断熱材を普通に使った場合を想定しています。

前者の方が後者より値が大きいでしょ

つまり高性能断熱材を100mm使うより、普通の断熱材を200mm使った方が高性能になるんです。

でも本当は、これだけではないんです。

断熱材って、施工精度がモノを言います。

施工精度が低いと、本来の断熱性を発揮する事が出来ないんです。

繊維系断熱材の場合を例に取ってみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラスウールの場合です。

本来の施工を行った場合の熱貫流率は0.366となっています。

この断熱材を押し込み過ぎたり、小さくて隙間が出来たりすれば、その熱貫流率は本来の性能を満たす事が出来ません。

でも、こんな施工って現場でたまに見掛けるんですよね・・・。

また使用する場合の温度によっても、その性能は大きく異なります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラスウール団体が出している資料から抜粋しました。

それぞれのグレードにより断熱性能は異なりますが、等しく温度が上がると断熱性能は低くなる事がこのグラフを見るとわかります。

メーカーが示す値が、現場環境に合っているのかも考慮したいですよね。

全ての断熱材は施工精度を上げなければ本来の性能を得る事が出来ません。

言い換えれば、施工力を上げるしかないんです。

だからこそ断熱性能を上げるためには、次の式を頭に入れる必要があると思います。

断熱性能=断熱材の性能×断熱材の厚さ×施工精度

でも施工精度は、工務店及び監理者に委ねるしかありません。

どこに断熱施工を依頼するかで全てが決まってしまうともいえるんです。

工務店選びって、大変かつ重要なんです。

見学会では、こんな話もさせて戴きます。

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posted by Assed Red

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電話:03-3550-1311 

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上記をご確認ください。

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