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定期的に私の手元に届くパンフレットがあります。
iiGOEN いいご縁 FOR BUSINESS MQGAZINE
というパンフです。
小さく、ビルダー様・工務店様向け情報誌とも書かれています。
iG CONSULTINGという企業が発行しているようですね。
HPのアドレスを貼っておきます。
株式会社アイジーコンサルティング | 地球に選ばれる営みをつくる会社 – (ig-consulting.co.jp)
ご興味のある方は、ご確認ください。
いつからか、定期的に届くようになりました。
今回は、Vol.191(20254.3.1)の中から、『建設業者としての災害対策』という特集ページをご紹介したいと思います。
昨日の拙ブログの続きです。
地震大国日本
日本には昔から地震が多く発生し、古くは720年に完成したとされる『日本書紀』にも記録されています。
特にここ数年はその発生頻度も増加傾向で、2023年1月から2023年12月までの1年間に発生した『震度4以上』の地震だけでも41回、『震度3以上』とすると197回も発生しています。
さらにあまり体で感じない『震度1』まで含めると、なんと1年で2,227回もの地震が発生しました。
また、政府の地震調査研究推進本部の発表では、首都直下地震や南海トラフ地震が30年以内に発生する確率は『70%程度』としとています。
この確率について受け止め方は様々かと思います。
ちなみに、2016年に発生した熊本地震ですが、発生する確率は『7.6%』とされていました。
つまり、これらの巨大地震は、今後発生する確率が高いと考えられるのです。
こからは過去の実例をもとに、地震発生により倒壊した家屋から、建築事業に携わる私たちが今後なすべきことについて考えたいと思います。
【倒壊の特徴】
①老朽化による全壊
築年数の経過による物理的な劣化・老朽化が建物全体に及んでしまう。
②1階だけの倒壊
1階だけが倒壊し、2階が1階を押し潰してしまう。
なぜこのような被害が発生するのでしょうか。
そこには大きく4つの原因があると指摘されています。
1.壁量不足
1981年(昭和56年5月)よりも前に建てられた木造住宅は、現在の建築基準よりも壁の量が少なく地震の揺れに対する抵抗が弱い。
2.壁の配置バランス
家の中心(重心)と、家の強さの中心(剛心)のバランスが悪く、地震の力を受けた住宅の揺れが大きくなり、ねじれを起こしてしまう。
3.柱が土台から抜ける
2000年5月(平成12年)よりも前の建築基準では、土台と柱が繋がる部分の決まり(基準)がない。そのため、地震の力がかかった時に柱が抜け(ホゾ抜け)てしまう。
4.腐れやシロアリの被害
柱や土台など、家の構造上重要な部分が腐ったり、シロアリに喰われていることが原因で、建物全体が弱くなってしまう。
そしてこれらの4つの原因とともに見逃せないのが、繰り返し発生する余震による倒壊です。
今回の能登半島地震で特に顕著だったのは、本震と変わらないレベルでの余震が繰り返されたことではないでしょうか。
16時10分の本震の前、そして後1月16日までに震度5以上の地震が18回も記録されています。
そして今なお余震の恐怖は続いています。
つまり私たち建築事業者がまずなすべき点は、過去の事例から耐震性能を担保することはもちろんですが、繰り返し発生しうる余震にも備えた建築の追求だと考えます。
本震で倒壊しないだけではなく、『建物そのものにダメージを残さない』、そのような建築を今後さらに追及していくことが必要です。
続く・・・。
これ、東日本大震災の後にも言われていましたよね?
結局、十分な対策が為されていなかった事になります。
対策をとる上で、様々な問題がある事は想像できます。
でも対策を怠れば、いざという時に残念な結果を招いてしまいます。
わかっていたのに・・・。
『のど元過ぎれば熱さ忘れる。』
まさに、この通りなんですよね。
残念で仕方ありません。
posted by AssetRed
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