楽して、精度を高める事が出来れば、現場は万々歳でしょ!

今日は水曜日。

アセットフォーはお休みです。

でも現場の話を書きたいと思います。

『FPの家 O邸』の1階浴室の基礎断熱の様子を挙げてみました。

弊社では1階にユニットバスを設置する場合、基礎の室内側に発プラ系の断熱材を貼るようにしています。

いわゆる内張り断熱という方式です。

耐圧盤の上及び基礎立上りの内側に貼られた赤い断熱材はネオマフォームです。

一部立上りに青い断熱材が貼られているでしょ

型枠内側に設置してコンクリートを流す場合に限り、弊社ではスタイロフォームを使うようにしています。

本当は赤い断熱材だけを使いたいんです。

でもネオマフォームって、こうした使い方を想定していないとの事。

想定していないのであれば、使う訳にはいかないでしょ

仕方なく、こんな使い分けをしています。

あっ、ちょっと脱線しちゃいました。

今回のメインは断熱材ではありません。

写真をよく見てください。

基礎立上りに貼られた青い断熱材と薄緑色の石膏ボードの境目に、金物が見えるでしょ

コレ、吊架台の受け材です。

大抵のユニットバスって防水パンの下にボルト脚が付いています。

ボルトを回す事で高さを変えられる便利な脚です。

この数本のボルト脚がユニットバスの重量を耐圧盤に伝える構造になっています。

でも最近の建物って、ここには写真のように断熱材が貼ってあるでしょ

弊社のように全面に貼っていなくても、外側から450mm程度内側までは貼ってある筈。

ここにボルト脚を載せる訳にはいきません。

断熱材が荷重で凹んじゃうでしょ

かと言って、断熱材を切り欠く訳にもいきません。

だってボルト脚が熱橋になってしまいます。

ユニットバスの下部は基礎断熱ですから、断熱的には室内扱いとなります。

だから、この中には暖かく湿った空気が存在しています。

基礎に直接載せた金属製のボルト脚は、基礎の温度になっている筈。

地中って、なんとなく暖かいイメージを持っている方が多いと思います。

でも深度1.0m以内の場合、外気温度と大差ありません。

だから耐圧盤って、冬は冷たいんです。

暖かく湿った空気に触れれば、結露するかも知れません。

ボルト脚に発泡ウレタンを吹いたとしても、心配のタネは残ります。

そもそも内張り断熱って、断熱材で気密性を確保しているんです。

ここに切り欠きすれば、当然気密性は落ちます。

発泡ウレタンを吹いたくらいじゃ、隙間は無くなりません・・・。

という訳で、弊社ではボルト脚を吊り架台の上に置く方式を採用しています。

先程の受け材に鋼製根太を架け渡し、その上にボルト脚を載せる工法です。

受け材は土台に固定されているので、基礎ほど冷たくなりません。

耐圧盤上の断熱材に切り欠きも入れないので、断熱性・気密性ともに担保出来ます。

但し施工のタイミングがネックでした。

吊架台の取付はユニットバスの施工業者が行います。

ユニットバスの施工を行うためには、基礎断熱及び壁&天井の石膏ボード張りが完了していなくてはなりません。

でも、このタイミングだと吊架台の施工が大変なんです。

そこで施工会社と相談して、事前に受け材の取付位置を墨出ししてもらう事にしました。

下見&採寸のタイミングに墨出しすれば、担当者の負担増になりません。

受け材の取付は大工が行います。

ユニットバス施工業者は、鋼製根太を取付けるだけ。

これなら、どちらの負担も増えません。

大工の負担が増えるような気がするでしょ

確かに作業自体は少し増えます。

でもユニットバス施工時に相伴して、取付けた受け材周りの断熱補強や気密処理をする必要が無くなります。

前もって自分のペースで出来るんです。

だから喜んで引き受けてくれました。

仕上がりもキレイなので、やりがいもあります。

さすがに30年近く高断熱・高気密住宅を作り続けていると、こうした工夫が当たり前になります。

楽して、精度を高める事が出来れば、現場は万々歳です

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