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4月12日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の天気は晴れのち曇り。
雨降らないで良かった・・・。
でも、明日は雨なんですよね😢
板橋区で工事中の『FPの家 Y邸』の現場写真をご覧ください。
現場に搬入された『FPウレタン断熱パネル』の側面を撮ってみました。
FPウレタン断熱パネル(以下、FPパネル)は専用工場で受注生産される高機能パネルです。
イラストのように国産杉でフレームを組み、表裏にクラフト紙を貼り、硬質ウレタンフォーム
を発泡・充填させています。
専用工場では気温や湿度等をしっかりと管理し、最高品質の発泡状況を維持しています。
イラストのように、筋違を入れる事も可能です。
ちなみに弊社では、実際の柱間寸法よりも2mm小さく、梁間寸法±0mmにて製作依頼しています。
また柱に当たる部分には、写真のようにウレタンスポンジを貼ってもらいます。
施工上のクリアランスとして2mm小さく作っていますが、実際にはウレタンスポンジを潰しながら入れているので隙間はありません。
躯体間に充填されたFPパネルを撮ってみました。
写真中央のFPパネルは、開口部を設けたパネルです。
高さや巾だけではなく、開口部を設ける事も出来るのがFPパネルの良い点だと思います。
写真を良く、ご覧ください。
開口部にウレタン掛矢が置かれているでしょ?
FPパネルの充填には、このウレタン掛矢が必需品なんです。
なにしろ、クリアランスがほぼありません。
ここに厚さ105mmのFPパネルを入れなければならないんです。
少しでも斜めになると、いくら叩いてもFPパネルは入りません。
上下・左右のバランスを見ながら、少しづつ掛矢で叩き入れるしかないんです。
玄翁(トンカチ)で叩いた位では、中々入りません。
重くても掛矢を使うのがセオリーです。
この時に注意する事があります。
FPパネルの木枠部分しか叩かない事!
ウレタン部分を叩いたら、凹んでしまいます。
弊社がお勧めしている『FPの家』は、このFPパネルをイラストのように屋根・外壁・床に充填する工法です。
今のところ、屋根と外気に接する床にしか充填を終えていませんが・・・。
ちなみに今日から始めた外壁への充填には、3日くらい掛かると思われます。
パネル図面を見て、FPパネルに書かれた品番を確認しつつ充填していく。
書くと簡単そうですが、やってみると重労働なんですよね・・・。
まずは充填、その後、躯体に留め付けていきます。
そうする事で、建物の耐震性を高めてくれるのもFPパネルの特長です。
一般的な木造軸組み工法(木軸工法)のモデルを挙げてみました。
柱や梁で構成されている木軸工法は、接合部が剛接合ではない為イラストのように変形します。
この変形を抑えるのが筋違の役割です。
でもFPの家の場合は、ここにFPパネルが隙間なく充填されているので、2×4工法同様に面構造となります。
地震や風等の外力に強い訳です。
最近の木軸工法の家も、2×4工法の家と同様に外壁に耐力面材を張る事が増えましたね。
ちなみにも耐力面材には、厚さ9mm程度の合板やボード類が採用されています。
その強度は、様々な実験等で実証されています。
なんとなく頼りない外観の割に、実は心強い味方なんです・・・。
なお弊社のつくるFPの家では、筋違と耐力面材を併用する事で『耐震等級3』を確保しています。
また外皮と呼ばれる部分の躯体間には、FPパネルが隙間なく充填されています。
このFPパネルが、地震や台風の際に頼りになるんです。
えっ、本当?
だってウレタンって、軟らかいじゃん!
という方も大勢いると思います。
そんな皆様に、FPパネルの事を少しだけ、お話したいと思います。
皆さんはご存じでしょうか?
実は、『軟弱地盤に硬質発泡ウレタン樹脂を注入して柱状の硬化体を形成する』工法があります。
イラストのように地盤に穴を明け、ノズルを挿し込み、硬質発泡ウレタンを注入します。
ノズルの太さに明けられた穴に充填された硬質ウレタンは、穴を拡げつつ発泡し、効果します。
この発泡体が建物の荷重を支え、建物の不同沈下を防ぐ訳です。
柱状改良と言えば、コンクリートと現場の土を攪拌する『セメントミルク』工法が一般的でしょ?
でも硬質ウレタンを利用した柱状改良には、次のようなメリットがあるそうです。
①単位体積当たりの重量が0.4kN/㎥と土やコンクリートに比べて非常に軽量であり、土圧軽減が計れる。
②独立気泡構造で耐水性があり、強度変化がほぼ無い。
③接着性に優れ、耐薬品性を有している。
④小型発泡機を用いて現場発泡成形が行える為、省スペース・作業の省力化が図れる。
セメント系固化材のように、地盤に悪影響を与える心配もないようですね。
ちなみに、硬質ウレタンの圧縮強度は4~6N/㎠(4.07~6.11t/㎡)と言います。
建物荷重をしっかりと支えて、おまけに土圧軽減も図れるんですから、言うこと無しでしょ!
まさに、硬質ウレタンの圧縮強度を利用した工法だと思います。
そう、硬質ウレタンって圧縮強度が大きいんです。
だから躯体内に隙間なく充填すれば、変形を抑える事が出来ます。
また筋違や耐力面材を留める釘等に掛かる力を軽減できるので、度重なる揺れ対策にも有効なんです。
国交省からも、以前に耐震部材として認定を戴きました。
地震に強い断熱パネルって、凄いでしょ!
posted by AssetRed
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電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
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