土台には穴が明いているのに、アンカーボルトが無い所も数か所あったんです。

お時間がある方は、次のページをご覧ください。

https://www.mokutaikyo.com/anshin/anshin02/

日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)のページです。

ここに阪神・淡路大震災における、2つの特徴と4つの倒壊原因が挙げられています。

2つの特徴とは、以下の通りです。

❶ 老朽化によって全壊した。

古い木造住宅は全体的に老朽化が進んでいて、1階2階共に崩れて全壊しました。

これは能登半島地震でもやはり劣化している住宅で被害が大きかったことがわかってきました。

❷ 1階だけが崩れた。

1階だけが崩れて、2階が1階を押しつぶすように倒壊しました。

そして、その原因として以下の4つが挙げられています。
【壁の量が少なかった。】
旧建築基準法(昭和56年以前)に基づいて建築された住宅は、現行の建築基準よりも絶対量が少ない。
【壁のバランスが悪かった。】
家の重さの中心(重心)と、強さの中心(剛心)のバランスが悪く、地震力を受けて共振した建物がねじれを起こした。
【強い壁のホゾ抜けが起こった。】
筋交いが多用され、現行の建築基準法の壁量を満たしている建物でも、強い壁が筋交いを中心に回転する現象が起こり、柱のホゾが土台から抜けた。
【腐朽や蟻害が多く見られた。】
構造材の腐朽や蟻害が原因で、構造材そのものの耐力がなく倒壊に至った。
逆を言えば、こうした点に有効な対策を打つ事が出来れば、被害を防ぐ事が出来た筈です。
耐震リフォームを行うのであれば、これらを踏まえた施工が必要になる訳です。
実に参考になる記事だと思います。
さあ、本題です。
練馬区で工事中の『スケルトンリフォーム T邸』の現場写真をご覧ください。

土台を留め付けるアンカーボルトを撮ってみました。

土台の内側に取付けられている金物は、建物を解体した時点で既に取り付けられていたものです。

おそらく、耐震リフォームという名目で取り付けられたものだと思います。

土台にアンカーボルトが2か所写っていると思います。

コレ、今回の工事で設けました。

建物の出隅部分にも関わらず、アンカーボルトが無かったんです。

土台の継手や仕口部分の雄材にも、入っていませんでした。

築40年超の建物と聴いていますが、あまりにも杜撰なつくりだと思います。

当時は、『柱の引き抜き荷重を考えてアンカーボルトを配置する』なんて配慮は無かったと思います。

でも最低2.7m毎にアンカーボルト(M12×L400)を1本入れるようにしていた筈。

また土台の端部や継ぎ手の雄材端部、仕口の雄材端部に入れるのが当たり前と記憶しています。

しかもナットの下に座金を挟んでおらず、ナットが土台に食い込んでいるところも散見しました。

不思議なんですよね・・・。

土台には穴が明いているのに、アンカーボルトが無い所も数か所あったんです。

とにかく必要と思われる箇所には、アンカーボルトを追加しました。

そして引き抜きの掛かる柱の足元には、荷重に応じた柱脚金物を取り付けています。

その際には、なるべく耐力の大きな金物を使わないようにしました。

後入れのアンカーに十分な耐力を期待する訳にもいかないでしょ・・・。

大きな金物が必要な場合もありますが、極力20KN以下に抑えるようにしました。

今回の工事では梁補強だけではなく、柱や耐力壁も増やしています。

柱の直下率を上げる事で力の伝わり方をスムーズにしたり、梁に余計な力が加わらないようにしているんです。

また筋違&耐力面材を利用して、十分な耐力壁長とバランスの良い配置も実現しました。

その際に苦労したのが、基礎でした。

外周部こそ立上りを設けていましたが、内部は、ほぼ独立基礎だったんです。

しかも柱の下に基礎がない場合もありました。

筋違の下に布基礎を設け、両端にアンカーボルトを追加し、柱の直下には必ず基礎があるようにしました。

こんな状況で、よく床が平らになっていたなぁ~。

つくづく感心した次第です。

昔の建物って、基礎が低いでしょ

この家も低いんです。

そこで床組を土台天端よりも上げる事にしました。

そうする事で、床下に潜ってメンテナンスを行う事が出来ます。

防蟻・防腐処理もしっかりと行うし、断熱・気密施工も丁寧に行います。

スケルトンリフォームだからこそ、ここまで手を加える事が出来るんです。

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住所:東京都練馬区北町2-13-11  

電話:03-3550-1311 

東武東上線 東武練馬駅下車5分

ただいま、現場監督見習いを募集しています。

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上記をご確認ください。

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