blog
お時間がある方は、次のページをご覧ください。
https://www.mokutaikyo.com/anshin/anshin02/
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)のページです。
ここに阪神・淡路大震災における、2つの特徴と4つの倒壊原因が挙げられています。
2つの特徴とは、以下の通りです。
1階だけが崩れて、2階が1階を押しつぶすように倒壊しました。
土台を留め付けるアンカーボルトを撮ってみました。
土台の内側に取付けられている金物は、建物を解体した時点で既に取り付けられていたものです。
おそらく、耐震リフォームという名目で取り付けられたものだと思います。
土台にアンカーボルトが2か所写っていると思います。
コレ、今回の工事で設けました。
建物の出隅部分にも関わらず、アンカーボルトが無かったんです。
土台の継手や仕口部分の雄材にも、入っていませんでした。
築40年超の建物と聴いていますが、あまりにも杜撰なつくりだと思います。
当時は、『柱の引き抜き荷重を考えてアンカーボルトを配置する』なんて配慮は無かったと思います。
でも最低2.7m毎にアンカーボルト(M12×L400)を1本入れるようにしていた筈。
また土台の端部や継ぎ手の雄材端部、仕口の雄材端部に入れるのが当たり前と記憶しています。
しかもナットの下に座金を挟んでおらず、ナットが土台に食い込んでいるところも散見しました。
不思議なんですよね・・・。
土台には穴が明いているのに、アンカーボルトが無い所も数か所あったんです。
とにかく必要と思われる箇所には、アンカーボルトを追加しました。
そして引き抜きの掛かる柱の足元には、荷重に応じた柱脚金物を取り付けています。
その際には、なるべく耐力の大きな金物を使わないようにしました。
後入れのアンカーに十分な耐力を期待する訳にもいかないでしょ・・・。
大きな金物が必要な場合もありますが、極力20KN以下に抑えるようにしました。
今回の工事では梁補強だけではなく、柱や耐力壁も増やしています。
柱の直下率を上げる事で力の伝わり方をスムーズにしたり、梁に余計な力が加わらないようにしているんです。
また筋違&耐力面材を利用して、十分な耐力壁長とバランスの良い配置も実現しました。
その際に苦労したのが、基礎でした。
外周部こそ立上りを設けていましたが、内部は、ほぼ独立基礎だったんです。
しかも柱の下に基礎がない場合もありました。
筋違の下に布基礎を設け、両端にアンカーボルトを追加し、柱の直下には必ず基礎があるようにしました。
こんな状況で、よく床が平らになっていたなぁ~。
つくづく感心した次第です。
昔の建物って、基礎が低いでしょ?
この家も低いんです。
そこで床組を土台天端よりも上げる事にしました。
そうする事で、床下に潜ってメンテナンスを行う事が出来ます。
防蟻・防腐処理もしっかりと行うし、断熱・気密施工も丁寧に行います。
スケルトンリフォームだからこそ、ここまで手を加える事が出来るんです。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。