これなら透湿防水シートの高い防水性を損なう事もないでしょ!

板橋区で工事中の『FPの家 Y邸』の工事写真をご覧ください。

外壁に張った透湿防水シートを撮ってみました。

先日まではステープルを使って透湿防水シートの仮留め状態でしたが、現在は本留め状態になっています。

青いお皿が所々に留められているのが見えるでしょ

毎度お馴染みのスティンガーハンマーキャップです。

でも、こんなお皿、他の現場では見ないでしょ

実は弊社でも、数年前までは採用していませんでした。

一般的な現場と同じように、ステープルでシートを留め付けていたんです。

ステープルとは、建築用のホッチキス針を指します。

これをハンドタッカーを使って、水平に留め付けるのが標準的な施工方法なんです。

でも、実はあんまり詳しく説明されていません。

例えばJIOの『防水施工マニュアル』(住宅用防水施工技術)2021には、こんな表記があります。

4.1.2(2)透湿防水シートの施工(注意事項)

ポイント

1.ステープルの打ち込みは必要に応じて最小限に留め、下地と平らに打ち込む。

ステープルは必要以上に留め付けないようにします。

透湿防水シートのステープル留め付け穴の止水性は一般的に低く、ステープル穴周辺から雨水が侵入するリスクが高くなります。

むやみに多数のステープルを打ち込むことは、透湿防水シートを貫通する穴が増えるだけで、防水機能面で好ましくありません。

参考までに横張りシートのステープル仮留め箇所を示した図を挙げてみました。

この図を見る限り、結構な数を留め付ける必要があるでしょ

でも針穴周辺からの漏水は怖いので、極力数は減らしたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

軒の出や屋根形状による外壁に対する雨水の影響範囲を示した図を挙げてみました。

寄棟屋根よりも切妻屋根の方が雨掛かり部分が大きくなります。

また軒の出が小さいと、大きい場合よりも雨掛かり部分が大きくなります。

弊社の建物は建物から敷地境界までの距離が小さいケースが多いので、軒の出が小さい事が多いでしょ

また勾配天井にして建物容積を大きくするケースも多いので、切妻屋根にする事も多くなります。

どちらも外壁からの漏水リスクが高まる事になります。

せっかく防水性の高い透湿防水シートを採用しても、ステープルの穴周りから漏水が発生したら意味ないでしょ

だから上図のように、ステープルの留め方を工夫していました。

水平に留め付けると、ステープル針に一時的に雨水が留まります。

先端の穴から雨水が侵入する可能性が高まる訳です。

でも斜めに留め付ければ、雨水は速やかにステープル針の上を流れます。

先端穴からの雨水侵入の可能性が下がるでしょ

本当は、縦に留め付けたいんです。

でも透湿防水シートの施工上、縦に留め付けるのはNGなんです。

シートの強度に影響するそうです。

斜めにすれば少しは安心できる筈。

でも、まだ心配でしょ

そこで、上に防水テープを貼る事にしました。

ステープルが見えないようにすれば、安心でしょ

でも、やってみると、これが大変・・・。

時間も掛るんです。

そこで、青い皿を採用した訳です。

写真の専用工具を使えば、普通のステープル同様にバンバン留め付ける事が出来ます。

弾性樹脂製のお皿越しに針を留め付けるから、針回りからの雨水の侵入を抑えてくれます。

またシートへの接触面積が大きいから、針よりも留め付け数を少なく出来ます。

ダブルで安心でしょ

シート張りの状態で強風を浴びても、シートがバタついて針回りから破れる事も少ないんです。

これならシートの高い防水性を損なう事もないでしょ

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