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弊社の標準屋根はディプロマットです。

ジンカリウム鋼板を基材とした金属屋根です。

ジンカリウム鋼板？

という人も多いと思います。

ジンカリウム鋼板とは、アルミニウム55％・亜鉛43.4％・シリコン1.6％の合金被膜鋼板として、高耐蝕性・耐熱性と加工のしやすさを併せもつ鋼板です。

ガルバニウム鋼板は、ご存じですよね？

近年、屋根材や外壁材として注目を集めている素材です。

JIS規格上の正式名称は「溶融55％アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板」と言いますが、こちらもアルミニウム55％・亜鉛43.4％・シリコン1.6％の合金被膜鋼板です。

製品名は異なりますが、同じ合金被膜鋼板といっても問題ないと思われます。

どちらも亜鉛メッキ鋼板（トタン）と耐久性を比較すると、3～6倍優れているそうです。

 

そもそも金属は、酸素や硫黄などと結び付いた化合物として存在しています。

そこから酸素や硫黄などを取り除く事で、化合物から単体となったものを金属と呼んでいる訳です。

でも単体となった金属は、化合物として元の状態に戻ろうとする性質があります。

その過程で生じるのが錆びなんです。

でもジンカリウム鋼板は、アルミと亜鉛めっきの犠牲防食と不動態被膜のおかげで錆びにくいんです。

上図に錆びにくい理由を図示しました。

錆びは水と酸素で発生する出来により生じます。

ジンカリウム鋼板のメッキ層に含まれるアルミ・亜鉛は酸化を保護することが出来るの錆びにくい訳です。

でもメッキ層に傷が付けば、錆びやすくなりますよね・・・。

なんで錆びにくいんだろう？

この図を使って、その理由を簡単に説明したいと思います。

左上から右に向かって①②③、左下から右に向かって④⑤⑥とします。

①鋼板の断面です。

上から塗膜層・メッキ層・鋼板となります。

②表面にある塗膜に傷が付き、メッキ層や鋼板が剥きだしになりました。

③亜鉛が酸化し、溶け出します。

④溶け出した亜鉛が表面を覆います。

⑤アルミも酸化して溶け出します。

⑥溶け出したアルミが表面を覆い、傷ついた鋼板の表面をカバーします。

これが錆びにくい理由です。

ご理解戴けたでしょうか？

ちなみに海の近くでは、塩害も発生します。

水と電気に塩が加わると、より錆びやすくなります。

塩は電気の流れを助け、急速に錆びを発生させるからです。

これを防ぐには、表面に絶縁層を設ける必要があります。

ディプロマットの場合は、表層のストーンチップがこれに当たります。