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暑い日が続きますね。
練馬区で工事中の『スケルトンリフォーム T邸』の現場写真をご覧ください。
1階浴室の断熱施工の写真です。
このお宅の断熱仕様は次の通りです。
天井:セルロースファイバー吹き込み
外壁:セルロースファイバー充填
その他床:発泡プラスチック系断熱材充填
外気に接する床:発泡プラスチック系断熱材充填
リフォームの場合は、弊社がいつも使う『FPウレタン断熱パネル』を使えません。
既存躯体の加工精度が悪過ぎて、パネルを現場で加工する頻度が多くなってしまうからです。
残念ながら既存躯体に合わせて台形のパネルをつくる事はできませんから・・・。
かと言って、断熱・気密性能の低い家をつくる訳にもいきません。
極力断熱性を高め、あとはセルロースファイバーやウッドファイバーの調湿性に期待する訳です。
付加断熱が出来れば良いんですが、壁面~境界距離を500mm以下にする訳にはいかないでしょ?
でもユニットバス廻りの外壁には、でも発泡プラスチック系断熱材を充填しました。
写真の白っぽい断熱材です。
セルロースファイバー吹き込みでも良かったんですが、段取り的にややこしくなるので変更しました。
吹き込み工事→気密シート張り→石膏ボード張り→UB組立・設置の順で施工しますが、これだとUB工事がかなり先になってしまいます。
断熱仕様を変更すれば
断熱・気密施工→石膏ボード張り→UB組立・設置というシンプルな流れになります。
UB施工までの施工全てを大工が手掛ける事が出来るので、段取りが簡単になる訳です。
熱抵抗も、2.50から3.57に向上できます。
お風呂の中って裸でしょ?
なるべく冷放射の少ない環境にしたいんです。
ちなみに下屋下の天井断熱も、同様の理由で発プラ系断熱材充填に変更しています。
下屋の場合、天井懐の関係で吹き込み厚さが小さくなってしまいます。
屋根の通気層を確保すると断熱厚さは150~200mmくらいですから、熱抵抗で言えばせいぜい3.75~5.00止まりです。
これを発プラにすれば、5.00を確保できます。
下屋部分や床の断熱材に発プラ系断熱材を利用するのは、こんな理由があるんです。
厚さが求められる断熱材は難しいと思います。
そうそう、屋根や天井に使わない断熱材の事も書いておきましょう。
各種断熱材の仕様温度範囲という資料を挙げてみました。
保温保冷工業便覧からの抜粋となります。
ここには各種断熱材の使用温度範囲が示されています。
ご存じでしたか?
温度上限域での施工は安全を考慮する必要があります。
例えばEPSやXPS等フォームポリスチレンの使用範囲はマイナス50℃~80℃になっているでしょ!
これを床や壁に用いるのは、全然問題ないんです。
でも屋根の温度って70~80℃って言われているでしょ?
だから弊社では、屋根の断熱材には使わないようにしているんです。
逆に低温域では使えない断熱材もあります。
とかく価格や使い勝手、断熱性能で選んでしまう断熱材ですが、こういった点も注意しなければなりません。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。