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昨日、弊社OB宅にお邪魔して来ました。
築27年目を間もなく迎えるお宅です。
天井に設置されたエアコンの調子が悪いらしい・・・。
当時はマルチエアコンを設置していました。
1台の室外機で複数台の室内機に冷媒を供給する事が出来るエアコンです。
ビル等では当たり前のように採用されていると思います。
でも不具合が起こり、割りと早い段階で個別エアコンへ切替えたお宅でした。
電話を戴いた際に頭に浮かんだのは、(えっ!マルチエアコンの故障?)でした。
20年近く前に廃盤となり後継品もない製品の為、部品供給もとうの昔に停まっていたからです。
動かないエアコンを直す事は出来ません。
新しいエアコンに交換するしかないんです。
でもマルチエアコンって電源が1つしかないし、冷媒配管も分岐チャンバーを通じて室外機まで繋がっています。
しかも隠蔽配管なんです。
既存配管を切り離して冷媒ガスが漏れないように加工。
その上で新しい冷媒管&ドレン管を用意しなければなりません。
専用電源だって必要だし、そもそも既存エアコンと同じサイズのエアコンを見つけないと大工工事も必要になるんです。
費用と時間が掛かってしまう・・・。
暗い気持ちで現地に向かいましたが、既に個別エアコンに切り替えてあった訳です。
正直、ホッとしました。
個別エアコンであれば、選択肢が増えますから・・・。
それでも既に廃盤となり、修理部品の供給も停まっている製品です。
品番を確認しメーカーページを確認!
良かった!後継品も用意されています。
天井の開口寸法も同じようです。
あとは冷媒配管やドレン配管を切り回す事ができるかどうかですね・・・。
以前に、こうした交換を行った際は失敗に終わりました。
稼働後数日経つと、ドレン水がポタポタ落ちて来たんです。
メーカーによる修理を何回か行いましたが、事態は全く改善しません。
その後わかったのですが、後継品の方がドレン水を吸い上げるポンプの能力が低くなっていたんです。
以前と同じ排水ルートでは、ポンプ能力不足が原因で排水不良が起きる事が判明!
結局、天井内の排水ルートを変更する事になりました。
外壁に穴を明けなくてはならないし、元々あった穴も塞がなければなりません。
2階に設置していた為、梯子作業が必要となります。
天井ボードの修復やクロスの貼り換え等々、予想外の大工事になりました。
こんなの後継品じゃないでしょ?
後継品と言うのであれば、機器交換だけで済むようにして欲しい・・・。
メーカーに苦情をあげましたが、「仕様書には明記されているので設計ミスと判断します。」との事。
こんな失敗経験があるので、ついつい心配しちゃいます。
月曜日になったら、さっそくメーカーに相談してみようと思います。
設備って日進月歩でしょ?
ついつい目新しいモノ&珍しいモノには目を奪われてしまいます。
でも、こうした新製品って、色々と改善点も多いと思うんです。
あまりにも特異な製品の採用は、やめた方が良いと思うようになりました。
場合によっては、すぐに無くなってしまうかもしれません。
様子を見る必要があります。
他メーカーでもつくられている『当たり前の製品』を採用した方が、安全ですよね・・・。
posted by AssetRed
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