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08月09日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の天気は曇り。
久々に最高気温が35℃を下回りました。
32℃/52.0%(不快指数81.5)と言えば、決して過ごしやすい気候とは言えません。
でも日陰にいれば、それほど暑いとは感じないんですよね・・・。
暑さに慣れたのかな?
練馬区の『スケルトンリフォーム T邸』の現場写真をご覧ください。
壁に穴を明けてレンジフードの排気ダクトを取付けました。
東京都の場合、レンジフードの排気ダクトは耐食性を有する鋼板や、これと同等以上の耐食性・強度を持つ不燃材料で造る必要があります。
拡大写真
だから弊社では写真のようにスパイラルダクトを使用しています。
また排気ダクトは、建築物などの可燃性の部分や可燃性の物品から、10cm以上の距離を保つ必要があります。
断熱材や木材は可燃性ですから、ダクトに触れてはいけない訳です。
触れてしまう場合には、不燃材料で被覆するなど一定の条件を満たす必要があります。
ちなみに上図では厚さ5cm以上のロックウールを被覆するように描かれています。
そこで弊社では『セラカバーS』を使ってダクトを被覆しています。
セラカバーSは、軽量で折れにくく、優れた断熱性、耐熱性、不燃性を備えたダクト用防火材です。
20㎜の厚さでロックウール50㎜と同等以上の性能を発揮。
外装材(ALGC)付きのスナップオンタイプだから施工も簡単です。
施工イメージを挙げてみました。
セラカバーは、外側の防水層からレンジフード接続部まで装着するようにしています。
また防水層貫通部には防水処理、気密層貫通部には気密処理を行います。
写真では未処理ですが・・・
セラカバーは結着剤で固めた耐熱無機繊維ですから、繊維間の隙間から空気や水蒸気が出入りします。
だから切り口には必ず防水・気密処理が必要です。
給気ダクトの写真です。
こちらは排気ダクトと違い、スパイラルダクトではありません。
鋼製ジャバラダクトです。
ジャバラダクトはその過程で、ジャバラのギザギザに油が貯まり、火災に繋がることを恐れがあります。
東京都では火災予防条例にある「内面を滑らかに仕上げること」に適合しないため、使用を禁止しています。
火災のリスクを減らすのが、その目的です。
排気ダクトは脂を含んだ空気が通るから、ダクト内に付着するでしょ?
でも給気ダクトは新鮮な外通るから、脂がダクト内に付着する心配が無いんです。
だから給気ダクトのみ、ジャバラダクトにしているんです。
ただし、給気ダクトの入口と排気ダクトの出口が近い場合はNGです。
だって排出した脂入り空気を給気しちゃうかもしれないでしょ!
レンジフードって、24H換気扇と違い長時間稼働する訳ではありません。
1日当たり、せいぜい2~3時間というところでしょうか?
でも風量は凄まじいんです。
例えば、延べ30坪の家の場合の24H換気扇の風量は120㎥/hです。
これを24時間稼働し続ける訳ですから、その合計は2,880㎥になります。
一方、弊社が良く採用するレンジフードの風量は以下の通りです。
弱:355㎥/h
強:550㎥/h
これを3時間稼働した時の風量は、弱1065㎥/強1650㎥にもなります。
意外と多いでしょ?
火元にも近い訳だし、慎重になるのもうなずけますよね・・・。
でも残念ながら、こうした点を完了検査ではチェックしません。
建築業者(設計者)を信用しているんでしょうね・・・。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
https://www.assetfor.co.jp/recruit/
上記をご確認ください。