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先日『2050年も住みたい練馬』のメンバーと面談した際にリーフレットを戴きました。
読んでみると、大切な事が書かれています。
良い機会ですから、リーフレットの中から抜粋してご紹介したいと思います。
メンバーの活動を知ってもらう良い機会になればいいんですが・・・。
『気候機器の現状と要因』という話です。
2021年のIPCC評価報告書[1]では、「人間の影響が大気・海洋および陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と宣言されています。
①1850~1900年を基準とした世界平均気温
出典:AR6 WG1図SPM.1a
②1850~1900年を基準とした世界平均気温(10年平均)の変化
出典:AR6 WG1図SPM.1b
上図からは、人間の影響による近年の温暖化が過去2000年に例のない急激なものであることも読み取れます。
気候変動は、熱中症の増加・干ばつや洪水・海面上昇による居住地の水没・農作物の不作など、身の回りから世界中まで、様々な危機とつながっています。
水没によりすでに住むところや命を奪われている人々が世界中にいる現在は既に気候危機です。
念のため、図の説明もしておきます。
上図①の解説
図中の黒線は観測値、青線は自然要因(太陽及び火山活動)のみを考慮したシュミレーション値を示します。
これに対して、橙線は自然要因に人的要因を加えたシュミレーション値となります。
人的要因の影響がいかに大きいかがわかる結果となりました。
上図②の解説
2011~2020年の気温は、数百年にわたり温暖だった直近の時期である6500年前頃[1850~1900年を基準として0.2~1.0℃]より高かった。(確信度が中程度)
それより前の直近の温暖期は約12万5000年前で、この時代の数百年間の気温[1850~1900年を基準として0.5~1.5℃]は、直近10年間に観測された範囲と重なっている。(確信度は中程度)
これらの過去の温暖な期間は、緩やかな(数千年にわたる)軌道要素の変動によって引き起こされた。
出典:AR6 WG1 SPM A.2.2
地球温暖化のメカニズムの事も解説していましたので、一緒に挙げておきます。
太陽からの熱放射によって地球は暖められますが、地球は再放射するため、そのままだと平均温度は-19℃になります。
しかし再放射した熱を地球を覆っている温室効果ガスが吸収する事で、地球の平均温度は14℃に保たれます。
気候変動は、この温室効果ガスが増えることで再放射熱をさらに吸収して地球の平均温度を上げてしまいます。
なお温室効果ガスの75%はCO2(二酸化炭素)と言われています。
最近はあまり聞かれなくなった気がしますが、時々天気予報でこんな言葉を耳にした事があると思います。
「明日の朝は放射冷却現象が強まるため、内陸部を中心に冷え込みが強まるでしょう。」
放射冷却とは、物が熱を放出して冷えること。
例えば、寒い夜は布団をしっかりかけて寝ますよね。
でも布団を蹴っ飛ばしてしまい身体が布団の外に出てしまうと・・・。
体が冷えてしまい、目を覚ましてしまうのではないでしょうか?
暖かい物体は冷たい物体に熱放射を行い、双方の温度を均一化させようとします。
体温の方が室温よりも高ければ、体温で室温を温めようするため、体温が低下する訳です。
でも、そうならないように布団を掛けて寝ます。
布団には熱の移動を抑える事が出来るので、体温の低下を防ぐ事が可能なんです。
地球と空の関係も同じです。
宇宙は地球よりも寒いので、熱放射により熱は空に逃げていきます。
でも厚い雲があれば、布団のように熱は逃げにくくなり、冷え込みが弱くなります。
一方、晴れていれば布団がないので、熱はどんどん空へ逃げてしまい、冷え込みが強くなる訳です。
ここでは雲が布団の役目を果たしていました。
でも布団の代わりは雲だけではありません。
CO2(温室効果ガス)も布団の代わりになるんです。
だから温室効果ガスが増えると、地球温暖化が進むんです。
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