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時々、地球温暖化抑制に対する木材の優位性をこの場を利用してお伝えしています。
でも良く考えると、合板だって木材の仲間です。
それなりに優位性がある筈!
たまには合板の事も書いてみようと思います。
今回は日本合板工業組合連合会と東京合板工業組合、そして東北合板工業組合の『構造用合板の手引き』より一部を抜粋して転載しています。
合板は鋼材の1/38、アルミニウムの1/160と非常に少ないエネルギーで製造が可能である。(図1-4)
また製造時のCO2排出量は鋼材の1/34、アルミニウムの1/141と、まさに環境にやさしい素材と言える。(図1-5)
合板は、その製品中に炭素をストックしている。
例えば厚物合板(ネダノン)1枚(24mm×910mm×1820mm)の重量は約17.9kg(比重0.45として計算)で、炭素量はその45%に当たる8.1kgとなる。(CO2換算量では、その3.66倍の29.6kg/枚)
住宅一戸当たりの建設時の工法別CO2排出量を比較すると、木造住宅はRC造の約1/2。(図1-6)
また木造住宅(延べ面積136㎡)が貯蔵している炭素ストック量は、平均して約6トンにも及ぶ。
またRC造や鉄骨プレハブ住宅では、それぞれ1.6トン・1.5トンと木造住宅の1/4になっている。(図1-7)
我が国のすべての住宅がストックしている炭素量は日本の全森林がストックしている量の18%を占め、まさに住宅は第二の森林といえる。
積極的に木を使う事は、森林・樹木を生き生きとさせ、地球温暖化を抑制する。
2011年に開かれたCOP17(気候変動枠組条約 第17回締結会議/於:南アフリカ共和国・ダーバン)において、国内の森林から生産された伐採木材製品(HWP:Harvested Wood Products)の炭素については、これまでの伐採時排出というルールから、木材製品として使用された後、廃棄された時点で排出量を計上できるルールに変更して合意され、木材製品がCO2の吸収源対策として有効であることが国際的に認められた。(図1-8)
2015年のCOP21では、先進国・開発途上国を問わず全ての締約国が参加する法的枠組みである「パリ協定」が採択され2016年11月に発効した。
2016年5月に閣議決定された「地球温暖化対策計画」では、2020年度の温室効果ガス削減目標を2005年度比3.8%減以上、2030年度の温室効果ガス削減目標を2013年度比26%減と設定した。
各削減目標のうち、それぞれCO2換算量で約3800万CO2トン(2.7%)以上、約2780万CO2トン(2.0%)を森林吸収量で確保することを目標としている。
このため、2013年度から2020年度までの間において年平均52万ha、2021年度から2030年度までの間において年平均45万haの間伐の実施や地域材の利用等の森林吸収対策を着実に実施する必要がある。
このため間伐材等の利用拡大が重要となっている。
確かに合板は『国産材』というスタンプのある製品ばかりになりました。
間伐材を有効利用しようとするならば、合板にするのが一番てっとり早いと思うし・・・。
構造用合板の多用は耐震性の向上にも役立つし、今後も増えていくと思います。
無垢材・集成材・合板と木製品にも色々あります。
それぞれの良い点を考慮して、温暖化対策に寄与できるよう努めるのが工務店の務めなんでしょうね。
でも基本的には、合板を仕上げには使いたくありません。
接着剤が気になります。
あくまでも構造材や下地として、活用するつもりです。
posted by AssetRed
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