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09月29日付のアセットフォー日記となります。
練馬・板橋の天気は曇り後晴れ。
最高気温も31℃を超えました。
気が付いたら汗ダク・・・。
まだ秋は遠いようです・・・。
板橋区の『FPの家 Y邸』の現場写真をご覧ください。
本日、Y様ご家族立ち合いの下、気密測定を行いました。
気密測定技能士は、毎度お馴染みのKさんです。
1階洋室に測定器を設置し、減圧法を選択。
建物概要
木造在来工法2階建て(2世帯住宅)
実質延べ床面積 S:189.01㎡
換気 ダクト式セントラル第3種換気システム×2式
付加断熱はおこなっていませんが、UA値は0.34W/m・Kを下回っています。
また建物完成時の測定のため、測定条件は以下のようになっています。
換気システム排気口→未処理(開口のまま)
自然給気口・パスカルダンパー→蓋を閉める
排気口→マスキング
レンジフード・給気連動シャッター→マスキング
エアコンドレンホース→未処理
LAN配線および電話配線用CD管→未処理
TVアンテナ線用CD管→未処理
K氏が機器の設置をしている間に私がマスキング等を行いました。
準備が整い次第、Y様に声を掛けて説明開始。
気密測定の仕組みと、その意義を伝えた上で最初の測定を始めました。
以下、測定結果①です。
総相当隙間面積αA=54㎠
隙間特性値n=1.28
50Pa時のACH=286㎥/h
実質延べ床面積S=189.01㎡ですから、相当隙間面積C値=0.28≒0.3㎠/㎡となりました。
引き続き、2回目・3回目を測定しました。
以下、測定結果②です。
総相当隙間面積αA=53㎠
隙間特性値n=1.24
50Pa時のACH=293㎥/h
相当隙間面積C値=0.28≒0.3㎠/㎡。
測定結果③です。
総相当隙間面積αA=57㎠
隙間特性値n=1.34
50Pa時のACH=283㎥/h
相当隙間面積C値=0.30≒0.3㎠/㎡。
C値は3回分の測定値の平均になりますから、0.3㎠/㎡に決定です。
隙間特性値を見る限り、特に問題なさそうですね。
ちなみに隙間特性値とは、建物に出来た隙間の状態を表す値です。
一般にnは1~2の範囲の値をとり、個々の隙間が小さい場合は1に近づき、個々の隙間が大きい場合は2に近づきます。
隙間の合計が同じ50㎠でも、例えば1㎠の隙間が50個ある時もあれば1㎠の隙間が40個に10㎠の隙間が1個ある時もあるでしょ?
前者のn値は1に近づき、後者の値は2に近づくことになります。
でも他の隙間は小さいのに、1個だけ大きいなんて変ですよね?
つまり2に近い値になった時には、隙間を塞ぎ忘れた可能性が高いという訳。
今回は1.28~1.34だったので、問題視しませんでした。
強いて言えば、3回目の測定だけ総相当隙間面積が3~4㎠増えたことでしょうか?
でも、これも排気口のマスキングを剥がしていて、すぐに理由がわかりました。
換気システムの排気口には手が届かないため、穴を塞ぐことは出来ていません。
そこで今回も、換気システムにダクトで繋がっている排気口をテープで塞ぎました。
測定中は建物内の空気を強制的に排出するため、建物内の気圧は外に比べて低くなります。
その為、ダクトを通じて侵入した外気は排気口に貼られたテープを押し続ける事になります。
このテープの一部が、3回目に剥がれていました。
でもC値に影響はないので、やり直しはせず、そのまま続けました。
以前は気密性を気にする工務店なんて、あまりなかったと思います。
でも最近は、気にする工務店が増えました。
これって、とても素晴らしい事だと思います。
そしてC値が1.0㎠/㎡を切る建物も増えていると聞いています。
うれしい限りです。
でも、どうせならC値が0.5㎠/㎡くらいになるまで施工精度を高めて欲しいなぁーと思います。
あまり知られていませんが、建物の隙間って経年で大きくなる傾向にあります。
だって風や地震の影響で建物は動くでしょ!
建物が動けば、当然気密シートや面材も変形します。
変形が大きくなれば、破断する事だってあります。
だから耐震等級を高める必要があります。
建物の変形を抑える事が出来れば、隙間の増大も防げるでしょ!
でもサッシのパッキン等の気密材自体が劣化する事だってあると思うんです。
だから弊社では、C値=0.5㎠/㎡以下ではなく0.3㎠/㎡以下を目指すようにしました。
これなら多少隙間が拡がっても、0.5㎠/㎡以下に納まりそうでしょ!
もちろん耐震等級も高めているので、ご安心を!
弊社の標準は耐震等級3にFPウレタン断熱パネルの耐震性を加えた『耐震等級3+α』ですから、隙間が拡がる心配が少ないんです。
posted by AssetRed
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分
ただいま、現場監督見習いを募集しています。
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