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先日、弊社OB様より電話が入りました。
「相談したい事があるので、これから伺っても良いか?」との事。
特に予定も入っていなかったので、その日の夕方に会うことになったんです。
初めてお会いしたM様は、築30年を経過したFPの家にお住まいとの事。
ご入居してから、一度もメンテナンスを行っていないそうです。
30年もノーメンテナンスなんて・・・。
建物の診断を後日行う事を約束して、M様にはお帰り戴きました。
保管してある図面を見ると、コロニアル屋根に窯業系サイディング外壁、シャノンの樹脂サッシというお宅でした。
屋根&外壁には、アスベストが混入していると思われます。
でも、その分、傷みは少ないのかも知れません。
アスベストを含む建材って、昨今のノンアスベスト建材に比べて丈夫で長持ちするんです。
でも剥がすと処分に費用が嵩みます・・・。
剥がさずにカバー工法を提案!
これが一般的な対応なんだと思います。
当時は、同じ仕様の家ばかり建てていたようです。
大抵の家は築12~15年で、外装を中心にメンテナンスを行っています。
高圧洗浄を行い、シールを打ち替え、塗装する。
サッシに関しては、網戸の交換をする程度でしょうか?
弊社のすぐ傍に建つ家のため、ちょっと寄って写真を撮ってみました。
樹脂サッシと言うと、アルミに比べて寿命が短いのではないか?と心配する方もいると思います。
でも弊社の経験では、変退色した樹脂サッシって見た事ないんです。
むしろアルミ製の網戸のフレームの方が、変退色している事が多いと思います。
当時の網戸って、あまり塗装が丈夫ではなかったようです。
もっとも弊社の場合は、引違い窓以外は室内に網戸が付くため、変退色も少ないんですが・・・。
道路から見た限り、樹脂サッシに問題は無さそうですね。
経過年数的に断熱玄関ドアのサビも心配していましたが、こちらも問題なし。
ドアシリンダーが固くなっていなければ、良いんですが・・・。
ナショナルのタイル調サイディングに関しては、やはり問題アリでした。
シールが劣化し、写真のような所が多々見受けられます。
おそらく表面を触ると、手が真っ白になる筈。
当時は釘打ちでしたが、釘周りにひび割れは認められませんでした。
厚さ18mmの通気胴縁の下には透湿防水シートが張られている筈ですが、これが劣化しているのかどうかは目視ではわかりません。
でも、おそらく劣化していると思われます。
サイディングを剥がして透湿防水シートから交換したいと思います。
ガルバサイディングが良いかな・・・。
そもそも当時の透湿防水シートって、10年保証なんです。
30年も経過したら、姿形も無かったりして・・・。
コロニアル屋根も剥がして、下葺き材から交換します。
屋根材は、ガルバもしくはアスファルトシングルを勧めるつもりです。
軽くて、寿命の長いモノにした方が良いでしょ!
内装材・設備機器の更新も必要になると思われます。
かなり大掛かりな工事になりそうです・・・。

posted by AssetRed
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