シリコン系シーラントって塗装下地に適していません。 塗料を弾いてしまい塗りムラが出来ちゃうんです。

現在、外装メンテを行っている弊社OB宅の写真です。

 

シャッター周りに充填されたシーリング剤(以下、シーラント)を撮ってみました。

黒いのがシャッター枠、白いのがシーラントです。

通常、弊社ではサッシ周りに変性シリコンもしくはウレタン系シーラントを利用しています。

でも、このシーラントはシリコン系でした。

実は数年前に、引違い窓の外側に電動シャッターを設置しています。

いわゆる外付けシャッターを取付け、枠周りにシーリングを行った訳ですが、取付業者が利用したのがシリコン系シーラントだった訳です。

サッシ業者ってシリコン系シーラントが好きなんですよね。

下地との密着性が良く、防水性も非常に高い。

しかも耐候性に優れています。

ホームセンターなどで安価に購入できるのも、理由のひとつだと思います。

でもシリコン系シーラントって、塗装下地に適していません。

塗料を弾いてしまい、塗りムラが出来ちゃうんです。

しかも「ヨシ、シーラントを撤去しようともいかないんです。

付着性が高いので、簡単に除去できないからです。

しかも、まだ新しいので猶更です。

塗装屋さんと検討しましたが、中々良い考えが出ませんでした。

結論が出たのは翌日です。

問屋や塗料メーカーに相談し、シリコーンシーラント塗装用下地処理剤を利用する事にしました。

これを塗れば、シリコン系シーラントにも塗装する事が出来ます。

但し使えるのは弱溶剤系(油性)塗料だけ。

水性塗料には向きません。

弱溶剤系塗料用の下地処理剤だったんです。

でも最近の塗料って、水性が多いでしょ

ちなみに今回採用する塗料も水性塗料でした。

ダメじゃん

そこで、更に考えました。

下地処理剤を塗布した上にウレタンシーラントを上塗りすれば良いのでは

ウレタンシーラントなら、水性塗料を塗る事が出来ます。

ヨシ、これでいこう

方向性が決まり、ひとまず安心しました。

シリコンシーラントを残しているので、雨水の侵入に対しても安全でしょ

下地処理剤の分の工事費増は、考えない事にしました。

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