剥がした屋根材の先端に、写真のような樹脂製のパーツが時々付いていました。

板橋区でメンテナンス工事中の『FPの家 H邸』の話です。

まずは写真をご覧ください。

剥がしたコロニアルを撮ってみました。

これを屋根の上に葺いていた訳です。

半分くらいの所から上に汚れが付いているでしょ

ここから下が露出していた部分、上が重なっていた部分となります。

およそ半分くらいしか露出していません。

コロニアルって、薄いスレート材を2枚重ねる屋根材なんです。

写真だと伝わりにくいんですが、1枚が意外と大きいんです。

ちなみに1枚の大きさは、厚さ5mm×910mm×414mm。

1枚当たりの重量は、3.4kgあるそうです。

調べてみると葺き面積1㎡当たり約6枚葺く必要があるようです。

上の資料には、『平板スレート(コロニアルの事)』の重量が18kg/㎡とあります。

3.4kgのコロニアルを6枚使えば、20.4kgになるでしょ

しかも下葺材(アスファルトルーフィング)の重量だって、940g/㎡あります。

足したら21kg/㎡になってしまいます。

実は資料よりも重いんですね・・・。

このお宅の場合、屋根面積は約120㎡あります。

これに21kgを掛けると2520kg、2.5トンにもなるんです。

凄い重さでしょ

ちなみに枚数で言えば、720枚です。

これを剥がし、下まで下ろした訳です。

皆さん、お疲れさまでした

話題を戻しましょう。

本題はここからなんです。

剥がした屋根材の先端に、写真のような樹脂製のパーツが時々付いていました。

これ、タスペーサーと言います。

タスペーサーは、スレート屋根の塗装時に屋根材の間に隙間を作るための「縁切り部材」です。

ポリカーボネート製のため、踏んでも割れないほどの強度があります。

古くなった屋根をリフレッシュする際に、一般的には屋根の塗装が行われています。

でもスレート屋根に塗装を施す場合には、注意しなければならないする事があるんです。

それは、決してスレートとスレートの重なり部分に塗料を塗らない事

万が一塗料が付着してしまうと、雨漏りの原因になります。

でも塗料をローラーで塗布していると、ついつい重なり部分にも塗料が付着しちゃうんですよね・・・。

誤解されている方が意外と多いので、ここで屋根について簡単に説明したいと思います。

屋根は基本、下葺き材で雨水の侵入を防ぎます。

屋根材が瓦であってもスレートであっても、同じです。

でも下葺き材は熱や太陽光に弱いので、これを防ぐために保護材として上に屋根材を載せます。

もちろん降った雨の一部は屋根材の表面を伝って流れますが、一部は下葺材の上にも侵入します。

上図は瓦葺きの場合ですが、瓦は下葺き材と瓦の間に空間があるので、侵入した雨水は下葺材の上を流れます。

でもコロニアルの場合には、下葺材とコロニアルの間に隙間がほぼありません。

その為、侵入した雨水はコロニアルとコロニアルの重ね部分にある隙間から外に排出されるようになっているんです。

でも塗装すると、この隙間が塞がれてしまいます。

出口を失った雨水は、釘穴・タッカー穴や下葺材の繋ぎ目・破れ等から侵入

雨漏りの原因になる訳です。

従来は付着した塗料にカッターナイフでいちいち切れ目を入れて、排水できる隙間を確保していました。

これを『縁切り』と呼んでいます。

読んでいるだけで面倒臭い作業でしょ

屋根の上って夏は暑いし、冬は寒いんです。

しかも想像を絶するレベル・・・。

おまけに危険です。

なるべく面倒な作業は無くしたいと思うのが人情です。

そこで生まれたのがタスペーサー。

屋根の下塗り乾燥後に、これを屋根材の重なり部分に差し込めば良いんです

タスペーサーの厚さ分だけ隙間が確保されます。

これにより塗料で塞がれがちな屋根材の隙間を確保し、雨水の排出をスムーズにします。

便利でしょ

だから弊社でも、コレを当たり前のように使っていました。

でも問題もあるんです。

今回のように葺き替えを行った際には、手間がひとつ増えちゃうんです。

コロニアルを剥がすと、1枚につき1~2個タスペーサーがくっ付いています。

挿し込んだだけなのに、何故?!

屋根には当たり前ですが、勾配がついています。

塗った塗料は下に流れます。

この時に、コロニアルの重ね部分に滞留して固まる訳ですが、タスペーサーを挿し込むとタスペーサー以外では滞留が起こりません。

でもタスペーサーには塗料が付着する訳です。

これが固着して、離れなくなる場合もある訳。

取り外すのが意外と大変たったりします。

でもアスベストを含有している古いコロニアルの場合には、アスベスト含有廃棄物として処理しなければなりません。

この際に、コロニアルとタスペーサーがくっ付いているとマズイんです。

だから何が何でも外す必要があります。

結構、面倒なんです。

廃棄時の事なんて、考えてないんだろうなぁ~。

そう言えばアスベスト含有サイディングの場合、廃棄時に表面に塗られた塗料を剥がさないとリサイクルできないそうです。

リサイクル出来なければ、埋め立て廃棄するしかありません。

でも廃棄できる埋め立て施設が年々減ってきているので、塗料を削り落としてリサイクルしている処分場も増えて来たそうです。

コロニアルだって同じですよね

埋め立てできなくなれば、塗料を剥がしてリサイクルするしかありません。

処分費用って、どのくらいになるんだろう???

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