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板橋区で工事中の『FPの家 M邸』の話です。
透湿防水シートの張り方
透湿防水シートの張り方を施工マニュアルから抜粋させてもらいました。
弊社の採用しているハイムシールドも、原則これに準じた施工を行っています。
縦の重ねや横の重ね寸法等です。
でもステープルの留め付けに関しては、若干違います。
なぜなら弊社では、極力ステープルによる留め付けは行わないようにしているからです。
実際の留め付け風景を挙げてみました。
エアタッカーを使って留め付けているのは、こんなモノです。
よく見ると、ステープルの下に青い樹脂製のお皿が挟まっているでしょ?
コレ、スティンガーハンマーキャップと言います。
専用のエアツールを使うと、お皿と針を一遍に留め付ける事が出来ます。
実はステープルをシートに留めると、ステープルの周りには小さな隙間が出来ます。
そして、この隙間はシートが風や地震で動くと拡がってしまいます。
残念ながら拡がった穴からは、雨水が侵入する事もあります。
またシートを張った状態で強風を浴びれば、シート自体が破れる事もあるんです。
もちろん気が付けば、張替えます。
でも気がつかなければ・・・。
その点、ハンマーキャップ越しに留め付けたステープルであれば、シートが破れる事はそうそうありません。
樹脂製のお皿で押さえるので、ステープルほど力が集中しないからです。
またステープルは樹脂製のお皿を貫通しているので、穴周りの隙間も小さくなります。
当然、ここからの漏水も少なくなる訳です。
でも、全てのステープルをハンマーキャップ付にできる訳ではありません。
シートの仮留め時には、通常のステープルを使用するからです。
また通気胴縁の下になる部分にもステープルを使用します。
ハンマーキャップは厚みがあるので、胴縁下にあると邪魔になるからです。
そこで弊社では、ステープル針の上には防水テープを貼るようにしています。
ちなみに胴縁下のステープルに関しては、そのままにしています。
上に胴縁が留められているので、雨水の侵入や穴の拡がる可能性が低いと思われるからです。
ちなみにハワイでは、ハンマーキャップの使用が当たり前との事。
ハリケーンが多いので、ステープルのみの使用は禁止になっているそうです。
そうそうハイムシールドって、そもそも他のシートに比べてシート自体の引張強さ及びつづり針保持強度が高いんです。
つづり針とは、いわゆるタッカー(作業用大型ホチキス)のこと。
ここではステープルという言い方をしています。
つづり針保持強さとは、透湿防水シートをタッカーで固定した時に、針の周りの穴が施工中に暴風にあっても耐えるかどうかという基準です。
これが弱いシートを使うのであれば、むしろハンマータッカーの使用は必須だと思うんですが、なぜかあまり使用している人が少ないように感じています。
日本の台風だって、結構凄いですよね・・・。

posted by AssetRed
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