合板の基礎知識①

板橋区で工事中の『FPの家 F邸』の写真です。

現場に積まれた野地用針葉樹合板の印字ラベルを撮ってみました。

ちなみに合板とは、丸太をカツラ剥きにした薄い板(単板・ベニヤなどと言う)を図1に示すように、接着剤で貼り合わせてつくった板の事。

通常は、奇数枚の単板を繊維方向が1枚づつ直交するように貼り合わせてあります。

単板の枚数はプライ数と呼ばれ、3プライ・5プライ・7プライなどが標準的です。

また合板はベニヤ板やプライウッドと呼ばれたりします。

「ごうばん」と発音されることがありますが、これは間違い

正しい呼称は「ごうはん」です。

JAS規格(日本農林規格)に規定される合板には、次のものがあります。

構造用合板

コンクリート型枠用合板(通称コンパネ)

普通合板天然木化粧合板

特殊加工化粧合板

 

今回は、構造用合板について書きたいと思います。

構造用合板とは、建築物の構造上重要な部位に使用する合板のこと。

 

板面の品質は9つに分類され、アルファベット2文字(A~D)の記号によって、表板・裏板の板面の品質を表しています。

また規定される強度試験の種類によって1級と2級の等級があります。

表1/強度等級を記号A・B・C・Dで表す構造用合板の等級と板面の品質

 表2/強度等級を記号E・Fで表す構造用合板1級の強度等級

1級には等級を表板・裏板の品質(大文字)で表すもの(表1)と板面の品質によらず担保する曲げヤング係数と曲げ強さを記号EとFで表示するもの(表2)があります。

 図2/JASの表示例

JASの基準に合格した構造用合板には図2に示すマークがスタンプされています。

JAS規格上の1級と2級の違いは、規定されている強度試験などの種類にあります。

でも実際には、強度等級を記号A・B・C・Dで表す1級の構造用合板は主としてラワン合板。

強度等級を記号E・Fで表す1級および2級の構造用合板は、針葉樹合板になっています。

1級の構造用合板は、高度な構造的利用を想定しているため、各種強度を保証する必要があります。

そのため表3・4の適合基準が設けられています。

いっぽう2級の構造用合板は、壁・床・屋根の下地板などの用途を考えて基準が作られています。

一般的な使い方では強度は十分余裕があるため、義務付けられている強度試験は表5に示すもののみになっています。

また単板の厚さや構成には、表6の示すように、ある程度の自由度が認められています。

色々とややこしい説明が続きましたが、今回使用している野地用合板の仕様は以下の通りです。

品名:構造用合板(針葉樹合板)

寸法:12.0×910×1820mm

接着性能:特類

等級:2級

板面の品質:C-D

会社名:ホクヨウプライウッド㈱ 宮古工場

なお接着性能については、今回説明を割愛しています。

等級が2級と聞くと、少しガッカリしませんか

でも先述の通り、屋根に使用するのであれば、これで必要十分の性能を確保出来ているようです。

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