濡れたら拭く事が出来る表面結露と違い、内部結露って怖いんですよね。 拭く事ができないでしょ!

03月27付のアセットフォー日記となります。

今日の練馬・板橋の天気は曇りときどき雨

でも最高気温は18℃まで上がるようです。

確かに上着なしでも、歩いていると汗ばみます。

湿度が高めだからでしょうね。

平日にも関わらず、現場付近の桜の花の回りには人が大勢集まっていました。

『FPの家 F邸』の工事写真をご覧ください。

 気密施工の様子①

1階トイレ床を貫通している給湯・給水管を撮ってみました。

ちなみにピンクの保温材が巻かれているのが給湯管、青い保温管が巻かれているのが給水管です。

1階の床ですから、断熱&気密ラインを貫通する配管となります。

そこで、管周りの隙間に発泡ウレタンを充填します。

隙間部分は、そのまま断熱欠損になるでしょ

そして床板&発泡ウレタンと管を気密テープで覆います。

隙間を塞ぐ訳です。

発泡ウレタンを充填して、気密処理を終えた気になっている方もいるようですが、残念ながら現場発泡ウレタンは気密材にはなりません。

そもそも硬質ウレタンフォーム等の発泡プラスチック系断熱材は、その中にたくさんの気泡を含んでいます。

 硬質ウレタンフォームの断面写真

上写真のハチの巣のように見えるのが、たくさんの気泡とそれを隔てる気泡膜です。

なお気泡中にあるのは空気ではなく『不活性ガス』です。

ちなみに不活性ガスとは、窒素・アルゴン・二酸化炭素など他の物質とほとんど化学反応を起こさない、安定した性質を持つ気体の総称です。

硬質ウレタンフォームであれば、以前はフロンでしたが今では二酸化炭素やHFOが詰まっています。

また気泡膜は非常に気密性が高く、水や水蒸気を通しにくい性質を持っています。

 独立気泡のイメージ図

でも、これってそれぞれの気泡が独立している場合に限るんです。

上図の『セル』と書かれた部分が気泡を示しています。それぞれの気泡が繋がっていないでしょ

このような状態であれば、高い気密性を担保できます。

 連続気泡のイメージ図

でも上図のような状態では、それぞれの気泡が繋がってしまい高い気密性を担保できません。

こうした状態を連続発泡といいますが、現場発泡の場合は残念ながらこうした状態になる事が多いんです。

だから気密性の高いテープを使い、ウレタンの表面を覆う訳です。

 気密施工の様子②

 気密施工の様子③

外壁を貫通する管や電線の回りにも隙間が出来ます。

こうした部分にも、床同様に断熱補強&気密処理を行います。

断熱施工の目的は、建物内外の熱損失を抑えることでしょ

熱損失を抑えれば、当然断熱層の内外に温度差が出来ます。

外気温度と室内温度の差です。

例えば冬季の場合、外気温度0℃/室内温度25℃であれば、その温度差は25℃となります。

また夏の場合、外気温度37℃/室内温度25℃であれば、その温度差は12℃となります。

この温度差により発生する可能性が高まるのが『内部結露』です。

 冬型結露のしくみ

以前までは冬季に起こる『冬型結露』が問題視されていました。

室内の暖かく湿った空気が壁内に侵入し、外気で冷やされた耐力面材等に触れて結露する現象です。

ここで発生する結露水が断熱材や躯体に悪影響を及ぼす恐れがあります。

でも昨今の高断熱住宅であれば、さほど心配する事もありません。

温暖化が進めば、より心配はなくなります。

 夏型結露のしくみ

でも逆に夏季に起こる『夏型結露』が最近は問題視されるようになりました。

冬とは逆に外の暖かく湿った空気が壁内に侵入し、冷房で冷やされた防湿フィルムに触れて結露する現象です。

床・壁・天井もしくは屋根の断面構成を決定する際は、夏・冬の結露判定を行う必要性を感じます。

結露水を吸い込んだ繊維系断熱材は、極端に断熱性能が低下します。

低下した断熱材は乾くまでの間、熱損失を抑える事が出来ません。

当然、冷暖房費が嵩むようになります。

また結露する可能性も高まるので、ますます断熱材を濡らすことになります。

濡れたら拭く事が出来る表面結露と違い、内部結露って怖いんですよね。

拭く事ができないでしょ

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