先日、とある施設で行われた耐力壁の加振実験に立ち会って来ました。

先日、とある施設で行われた耐力壁の加振実験に立ち会って来ました。

FPの家工務店グループの仲間達と一緒です。

みんな真剣に見ているでしょ

簡単に言えば、こんな試験体を加振装置にセットして、震度5強と6強の揺れを交互に数回与える実験です。

試験体の耐震等級は3相当との事。

ご存じでしたか

現在、建築基準法で定められた必須性能は『耐震等級1』なんです。

その耐震性能は、こうなっています。

構造躯体の「倒壊防止」性能・・・

極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度。

例えば東京を想定した場合、気象庁の震度階で震度6強から震度7程度ならば、倒壊・崩壊しません。

構造躯体の「損傷防止」性能・・・

稀に(数十年に一度程度)発生する地震による力に対して損傷を生じない程度。

例えば東京を想定した場合、気象庁の震度階で震度5強程度ならば、地震後も住み続けることができます。

端的に言えば、『大地震の際にご家族の命は保証できるけど、その後の暮らしは保証できない』。

これが耐震等級1の建物なんです。

だから弊社では、耐震等級3以上の家しかつくりません

耐震性能を高めてくれる『FPパネル』の耐力を敢えて『0(ゼロ)』と考え、許容応力度計算にて耐震等級3の耐震性を確保する。

FPパネルの耐震性を考えれば、かなり安全でしょ

でも耐震等級3の家の耐震性って、どうなの

この疑問を今回の実験で解消する事が出来ました。

試験体に書かれた数字は、上から順に震度5強の加振後の変位量、震度6強の加振後の変位量と続きます。

何度も加振すれば試験体の接合部は緩み、躯体にはダメージが残ります。

震度5強の地震の後に震度6強の地震が来たらどうなるの

その後に、また震度5強が来たら・・・。

震度6強が来たら・・・。

こんな感じで、何回も加振しました。

ちなみに上写真の試験結果は、制振装置を耐震等級3の試験体に組み込んだ場合のものとなります。

その右側の値が、制振装置のない状態となります。

装置なしでも、複数回の揺れに対して、結構頑張っていました。

でも装置を付けると段違いに変位量が小さくなるんです。

この違いは大きいなぁ~。

本当に感心しました。

試験後の試験体(耐震等級3/制振装置なし)の写真です。

耐力面材を剥がしてみると耐力面材を留め付けていた釘穴が斜めに拡大していました。

かなりの力が加わったんだと思います。

またN50の釘が真ん中で剪断破壊しています。

試験の様子を見ているだけではわかりませんが、壁の中では、こんな事になっていたんですね。

大きな地震を経験した建物は、一見すると安全なように見えるかもしれません。

でも実際には、大きなダメージを受けていて、次の地震が来たら倒壊するかも知れない・・・。

改めて地震の怖さを思い知ることになりました。

そんな事にならない為の耐震等級3であり、さらなる安全安心を得るための制振装置という訳です。

良い体験が出来ました。

次はFPの家の試験を見てみたいなぁ~。

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