梁に石膏ボードを張らないようにするためには『燃え代設計』を行う必要があります。

現在工事中の『FPの家 F邸』の工事写真をご覧ください。

2階リビング天井を撮ってみました。

勾配天井のため、長手方向に化粧梁が2本出る設計となっています。

梁の素地を見せ、着色する仕上げを『現し』と言いますが、今回の場合、梁には耐火被覆が必要となります。

だから石膏ボードを張らないといけません

どうしても梁に石膏ボードを張りたくなければ『燃え代設計』を行う必要があります。

ちなみに燃え代設計とは、火災時に表面が燃えても構造耐力が保たれるよう、あらかじめ断面を大きくして設計する手法です。

集成梁であれば、各面に+35mmの燃え代を確保すれば梁を石膏ボードで覆わずに『現し』が可能となります。

今回の場合、構造上求められる梁寸法は390mm×105mm。

これに燃え代35mmを加えた425mm×175mmの梁を使えば、梁現しが可能となる訳です。

でも、ちょっとゴツ過ぎるでしょ

梁も高価になるし・・・。

結局、石膏ボードを張ってクロスを貼る事にしました。

最近のビニールクロスって、結構本物ぽいですよね・・・。

従来、石膏ボードにビニールクロスを貼る方法は、とても安価できれいに仕上がる方法でした。

でもビニールクロスには大量の可塑剤が含まれており、これが健康被害の原因になりかねません。

(この点に関しては、換気システムがちゃんと機能していれば問題ありません。)

でも可塑剤が室内に放散されると、クロスの柔軟さが損なわれ、ジョイント等の剥がれが起こります。

10年程度で経年劣化によるメンテナンスが必要になるかも知れません・・・。

しかも剥がしたクロスは塩ビの複合品です。

リサイクルしにくいので大抵は燃やすか、地中に埋めてしまいます。

どちらも環境に負担が掛かるんですよね・・・。

当然、処分費用もバカになりません。

これだけ気になる点があっても、ビニールを使う価格的メリットはあったんです。

弊社はこれらを理由に、ビニクロを極力使わないようにしていますが・・・。

でも今回の騒動で、石膏ボードもビニールクロスも価格が上がりました。

前者が20%UP

後者に至っては30%もUPするようです。

さすがに、他の仕上げにシフトする工務店が増えるのでは

と勘ぐっています。

おそらくビニクロメーカーも徐々に柄や価格帯を絞ってくると思います。

売れる柄だけ残し、そうでない柄はつくらないようになるでしょうね・・・。

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