あれ?この溝、塞がないとダメじゃん!

板橋区で工事中の『FPの家 O邸』の現場写真をご覧ください。

 エアコンスリーブのアップ

現場に転がっていたエアコンスリーブの端材を撮ってみました。

意味わからないですよね?

先日、いつもエアコンを取付けてくれていた職人が高齢化を理由に施工を断って来ました。

「最近のエアコンは内外共に大きくなる一方だから、体力的に無理!」との事。

仕方ないので新しい業者(K商会)にエアコン施工をお願いする事になったんです。

初めての施工ですから、乗り込み日に立ち会って色々とレクチャーしました。

K商会では、エアコンスリーブに未来工業の防水貫通スリーブを利用しているようです。

 製品図

 施工イメージ

以前にも使った事がありますが、フランジが付いているので防水施工を簡単かつ確実に行う事ができます。

リーフレットには、こんな説明がありました。

外壁の内側に、防水シートを貼る場合の防水スリーブです。

壁厚に合わせてスリーブをカットして使用します。

(溝付なのでニッパでカットするだけです。)

壁厚に応じて室内側の筒をカットする構造になっているようです。

先程の写真は、カット時に出た端材だった訳です。

コレを見て思いました。

「スリーブにスリットがあるじゃん!」

冒頭の写真を見ると、スリットから光が漏れているでしょ?

説明内にある(溝付なのでニッパでカットするだけです。)って、このスリットの事だったんですね。

「このスリットを塞がないと、FPパネルに明けた穴とスリーブの隙間から空気が漏れるんじゃない?」

冬季に冷たい外気がスリットから侵入すれば、壁内で結露が発生します。

結露すれば木材等を濡らして腐らせるかもしれません。

これって、間違いなくNG施工です。

ちなみに弊社では、スリーブの外径よりも10mm程度大きな穴を開け、スリーブと穴の隙間に発泡ウレタンを充填するようにしています。

ていねいに充填しているつもりですが、そもそも発泡ウレタンには構造上隙間があります。

上イラストのように断熱材内の気泡が繋がっているので、ここが空気の通り道になっちゃうんです。

だから、この隙間を透過した外気がスリーブのスリットから侵入する可能性はゼロではないと思います。

そこでカットした後のスリーブの外側にテープを貼ってスリットを全て塞ぎました。

こうすれば、隙間が無くなるでしょ?

もっともFPの家であれば、パネルは専用工場でつくられている為構造上の隙間はありません。

上イラストのように気泡同士が離れているので、空気の通り道にはならないんです。

また硬質ウレタンフォーム自体も水に強いので、濡れても問題ありません。

だから結露する事も無いし、躯体の木材が濡れる事もありません。

でも繊維系断熱材や現場発泡ウレタンを利用している建物であれば、このスリットを残したまま施工するのは大変危険だと思いました。

石膏ボードの内側に気密層を設けても、スリーブ内には内外空気が存在します。

この空気内にある水蒸気がスリットから壁内に入る事だってあります。

スリット内の空気よりも壁内空気の湿度が低い場合です。

そして侵入した水蒸気が露点温度に達すれば、断熱材や躯体を濡らす事になるでしょ?

ちなみに施工説明書に、この点は書かれていませんでした。

というか、気密シート自体が書かれていないんです。

外側の防水処理に関しては、ちゃんと指示があったんですよね・・・。

まだまだ気密施工に関しては理解されていないという事なんでしょうね?

悲しい現実を目の当たりにした私です😢

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