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先日、弊社現場に工務店仲間を集めて勉強会を行いました。
その際に、こんな画像を見てもらったんです。
アルミ・樹脂複合サッシの断面模型を撮った画像に少し手を加えています。
某メーカーの旧モデルですが、断熱施工の必要性をご理解戴くために利用させて戴きました。
例えば柱間寸法が1820mm(6.0尺)の場合、105mm角の柱を用いると柱の内面から柱の内面間の寸法(内法寸法)は
1820mm-105mmで1715mmになります。
某メーカーの引違いサッシの横断面図を転載させて戴きましたが、『W』という表記があるでしょ?
この値が窓(室内側)の巾になります。
W:6.0尺用のサッシの場合、カタログによればWは1690mmですから柱の内法寸法よりも25mm狭い事がわかります。
つまり柱とサッシの間には、左右に合計25mmの隙間が出来るという事です。
ちなみに上図では『W』の左右にそれぞれ『10』という数字が書かれているでしょ?
10mm×2で20mmになりますから、厳密に言えば5mm合わないですよね?
左右を振り分けたいのであれば、12.5mmづつになる筈ですから・・・。
おそらく最低10mmは確保してね!という事なんだと思います。
私は、そう解釈しています。
この隙間なんですが、冒頭の画像をよく見ると、別の木材が詰まっています。
『隙間』と書いてある部分です。
なぜか隙間が無いんですよね?
でも実際にサッシを柱に取付けて、室内側から見ると、こう見えます。
弊社現場で撮った樹脂サッシです。
フィンの裏側が良く見えるでしょ?
アルミ・樹脂複合サッシも同じように見える筈です。
でもよく考えてください。
アルミ・樹脂複合サッシと樹脂サッシを比べると、フィンの素材が違うんです。
前者はアルミですが後者は樹脂となります。
アルミ・樹脂・木材製のコップに氷水を入れ、サーモカメラで撮った画像を並べてみました。
サーモカメラは、対象物の温度を非接触で測定し、その温度分布を色分けした映像として表示する装置です。
温度が高い部分は赤やオレンジ、低い部分は青や緑で表示されるため、一目で温度の違いを確認できます
この画像ではそれぞれのコップ表面の温度の違いを示していますが、表面温度の違いはそのまま熱の伝わりやすさを表しています。
アルミの方が樹脂よりも熱を伝えやすいので、緑色に写っているでしょ?
ここで改めて冒頭の写真もしくは横断面を見てもらいたいんですが、フィンは透湿防水シートの内側に留められています。
シートの外側は通気層ですから、冬季であれば冷たくなっている筈。
東京における1月の平均気温は9℃くらい、相対湿度は74%なんだそうです。
9℃くらいになったフィンに暖かく湿った室内空気が触れたら、どうなると思いますか?
仮に室内の温湿度が25℃/50%だった場合、その露点温度は13.8℃です。
9℃のフィンは結露して、びっしょり濡れていると思われます。
樹脂のフィンであれば、ギリギリ大丈夫かもしれませんが・・・。
ちなみに住宅省エネルギー技術/施工技術者講習のテキストには、こんな事が書かれています。
四角く囲まれた中に
「隙間には断熱材の端材を詰めたり、現場発泡断熱材等で塞ぐ」
とあるでしょ?
冷たくなったフィンに室内空気が触れないように、間に断熱層を設けなければなりません。
そして
「開口部まわりは特に隙間が生じやすい箇所ですので、気密に十分に注意して施工します。防水テープ(防水気密テープ)をサッシの四周のフィンの上から貼り、外壁の気密層と連続させます。」
「充填断熱工法であれば、防湿フィルム~乾燥木材(柱)~防水テープ~サッシのフィンで気密層が連続するように施工します。」
とも書かれていました。
ちなみに断熱材の端材であっても現場発泡断熱材であっても、水蒸気は通してしまいます。
断熱材の室内側に、ていねいな気密施工を行う必要があります。
そうでなければ意味がありません。
あくまでも断熱補強は気密施工とセットで行うのがセオリーですから・・・。
でも、未だにこの隙間を埋めない現場を見掛けます。
信じられません😢
最後に弊社の標準施工をご紹介します。
図中の『発泡ウレタン①』および『発泡ウレタン②』が断熱層となります。
窓枠を取付ける前に①を施工し、窓枠取付後に②を施工します。
当然、発泡ウレタンの室内側表面にはアルミテープを使って気密処理を行います。
冒頭の写真と共に、この納まり図および現場の施工状況も見て貰いました。
実物を見てもらうのが一番わかりやすいでしょ?

posted by AssetRed
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