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熊本大学院公衆衛生学教授の加藤真彦先生の話をご紹介します。
加藤先生は「子どもの健康と環境」に関する研究を行っている方です。
次世代の子どもたちが健やかに育つ環境のために
「子どもは小さな大人ではなく、特異で特別な状況にある存在。化学物質や環境に対しての感受性が高いので、大人が守ってあげる必要があります。」と語る加藤先生。
「身長が低く、ほふく前進をするため、床に溜った塵やホコリの化学物質に触れやすく、マウジング行動でそれを口にしてしまう。例えば鉛は、以前は食物からの曝露が主とされていましたが、最近では輸入家具の塗料などにも多く使用されており、そういった家具から出るホコリを介し、曝露されてしまうケースもあります。」と、子ども特有の曝露経路とその危険性について語ります。
「そうした化学物質の侵入に対する防御機構も弱いので、ダメージが大きいのが子どもの特徴です。」
ところで、そもそも化学物質はどのようにして私たちの体内に侵入してくるのでしょうか?
「経気道・経口・経皮、つまり呼吸・口、そして皮膚を介して化学物質は入ってきます。一番重要なのは、経気道=つまり呼吸です。食べるものや肌に触れるものは選べても、息をするな!とは言えませんよね。それに肺は多くの酸素を取り込むために、内部が非常に広くつくられており、外界との接触面積はテニスコート一面分ほどもあります。さらに酸素を血液に取り込むため、血管との距離も近い。あっという間に体中に化学物質が行き渡ってしまうのです。50kgの体重の人は、一日の呼吸で20kg近い空気を取り込んでいると言われています。ですから、室内の揮発性の化学物質など、呼吸からの侵入をいかに防ぐかが大切です。」
とはいえ、化学物質には明確な危険水準や正常レベルの基準値がなく、さまざまな化学物質の複合的な汚染が進んでいるため、具体的な対策を打ちにくいのが難点です。
そうした現状を打破し、化学物質の人体、特に子どもに対する影響を明らかにするため、加藤先生ら研究者の方々が現在取り組んでいるのが「エコチル調査」です。
「エコチル調査は、2010年より環境省が主体となって行っている調査で、子どもの健康に影響を与える環境要因の解明や子どもの脆弱性を考慮したリスク管理体制の構築を目的としています。全国10万人のお母さんとそのお子さんを対象に、妊娠中から13歳まで、継続的にアンケート調査を行い、胎児期からの化学物質の影響を調べるのです。こうした調査を通し、明確なエビデンス(証拠・根拠)が得られれば、より具体的な対策を打ち立てられます。」
次世代を担う子どもたちが、健やかに育つために、できることから環境を整えたいものです。
ながさき健康・省エネ住宅推進協議会 発行
国立大学法人長崎大学 監修
医師とかんがえる健康な家づくり Vol.2
より、一部を抜粋して転載させて戴きました。
子どもは小さな大人ではありません。
という一言にハッ!と、したんですよね・・・。
あらためて、化学物質に頼らない家づくりを行おう!と思いました。
もちろん、機能する換気システムの重要さも、改めて認識しました。
最近あまり書いていませんが、ただ設置しているだけで充分に機能している換気システムって意外と少ないんです。

posted by AssetRed
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