健康・省エネシンポジウムinさいたま参加してきました

『健康・省エネシンポジウムinさいたま』に参加して来ました。

独立行政法人建築研究所理事長の坂本雄三氏による基調講演『省エネ・健康住宅とは何か』と

慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授の伊香賀俊治氏の『スマートウェルネス住宅推進の為の試行調査と今後の展開』を中心に3時間程の座学でした。

冒頭に省エネ住宅の現状がありました。上の写真は、平成11年基準(次世代省エネ基準)に適合している家は全体のわずか5%しかなく、

平成4年及び昭和55年基準を含めても、全体の61%(39%は無断熱)なんだそうです。

上の写真はQ値と室内外温度差の関係です。

Q値が低い家は、室内外の温度差があまりなく、結果的に適温にする為の暖房費が増大するようです。

次世代省エネ基準適合レベル(断熱等級4)を超えると室内外差が急上昇するとの事ですから、FPの家はやっぱり暖かいって事ですよね。

余談になりますが、法改正で24時間換気が義務付けされて久しいですが、フィルターの清掃等は義務付けされていません。

その為、折角の24時間換気が充分機能せず、問題が出始めたようです。

FPの家にお住まいの方も、定期的なフィルターの清掃を忘れずにお願いします。

話を戻します。

断熱等級を4以上にすれば、暖かい家に出来るのがわかってきました。でも安全で快適な生活を送る為には、断熱等級4ではまだまだ足りません。

上の写真は英国の保健省が2010年に発表したものです。

室温は21度を推奨温度とし、16度未満は呼吸器系疾患に影響あり。

9から12度では、血圧上昇・心臓血管疾患のリスクあり。

5度以下では低体温症を引き起こすハイリスクあり。

イギリスでは2006年に施行された『英国住宅法改正』に基ずき、断熱性能の低い家は、新築・中古に関わらず改修・閉鎖・解体命令により改善しなければなりません。

日本もいずれこうした法改正があるかもしれないとの事でした。

ちなみに、昼間暖房や日射で21℃程度になった室温で、暖房を切ったまま夜寝る頃になると17℃位まで下がってしまう。

このまま暖房を切って寝ていると、朝方には10℃程度まで下がってしまうのが、断熱等級4の住宅だそうです。

ですから、昼間は暖房をつけていなくても許容温度を若干下回る位な訳です。でも暖房を消したまま寝てしまうと、体に深刻なダメージを受ける恐れがあります。布団を掛けていてもダメです。だって身体は暖かくなっても低い室内空気は肺に入ってしまい、心肺及び呼吸器を冷やしてしまうからです。

暖かい家もそうでない家も、暖房をかけて室温を18度以上に保つ事が健康の秘訣のようです。

上の写真はよく聞く内容です。交通事故の死亡者数は年々減っているのに、家の中で死亡する人は年々増えています。

溺死や転倒・転落による死亡者だけでも交通事故を上回っているのが現状です。でも、この数字には自宅の浴室で脳卒中や心筋梗塞を発症し病院で亡くなった方は含まれていないそうです。(それを含めると浴室で亡くなる方の数は年間約1万9000人。びっくりする数字です。)

交通事故が多かった昔は「行ってらっしゃい、気を付けて」でしたが、家庭内事故が多い現代は「お帰りなさい、気を付けて」が正解なんだそうです。

これだけ家庭で事故死が多いのに、世界的に見て日本人の寿命が長いのは、ひとえに医学の進歩だといえそうです。

ちなみに医療費の高さは世界一との事。住まいの断熱レベルの低さを医療費と介護費でまかなっているという事のようです。

建物の断熱性能(暖かさ)と健康に密接な関係がある事は、ご理解いただけたかと思います。

でも、医学的見地からしっかりとそれが確認出来ないと国は動いてくれません。暖かい家を建てようとする方の保険費用や税金、補助金等インセンティブを高める事で暖かい家を作りましょう。という時代が来る事を願いつつ、ひたすら暖かい家を作りましょうと、パネラーの方々もお話していました。

もっと詳しい話を聞きたい方は是非お声掛けください。時間の限り説明させていただきます。

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posted by t.arai

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