こんな本、見つけました。

今日、明日と2日間

アセットフォーは連休となります。

という事で・・・、

ホッピーレッドの出番になります。

えっ、そろそろ飽きた

そう言わずに、まだまだお付き合いください。

 

先週ひいた風邪?がまだ残っています。

咳が止まりません。

おかげで、好きな読書も出来ず・・・。

せっかくの読書週間だというのに・・・。

今回は、

『木の国の文化と木の住まい』

小原二郎

安部市郎

矢田茂樹   共著

三水社 刊

をご紹介します。

いきなり、木目の写真です。

この本には、木の色々な話が出てきます。でも、科学的な話はそれほど多くありません。

どちらかというと、木に対する考え方や接し方を教えてくれています。

「木用貧乏」という話があります。

〇 木を見る目

木が材料としてのいちばん大きな特徴は、木目があることです。

気候に寒暖の差がある地帯に生える樹木には、1年ごとに年輪ができます。

年輪の幅は、樹齢・土壌・気温・湿度・日照などの記録ですから、年輪にはその年ごとの樹木の歴史が刻み込まれます。

つまり、木目は幾星霜の風雪に耐えた木の履歴書なのです。

人間にもまた、年輪があります。それは精神の中に刻み込まれていますから、樹木のように定かではありませんが、

その人の経験と生きる努力の中から生まれてくるものです。

だから私たちは木の年輪の複雑な文様の中に、自然と人間との対話を感じとるのです。

それが木肌の魅力の最大のものと言えるでしょう。

したがって、木は人によって生かされ、人によって使いこまれた時、本当の美しさがにじみ出てくるのです。

私たちは物を作る時、構造とか技法とかを考える前に、材料の選択に大きなエネルギーを使います。

それが出来上がりの美しさを決定的なものにするからです。

しかし、西洋の美学ではそういう考え方はしません。

どんな材料でも意志と知性と美意識を持ってやれば美術品を作ることができると信じています。

こうして見てくると、日本人の精神構造と美意識、さらに自然観は、木ときわめて密接な関係を持っていることがわかります。

そういう素質を持つ日本人だから、木を利用するにあたってもその発想が違ってきます。

木を手にしてまず気になるのは、美しいかどうかということです。

工芸的な判断が先に立つから、工業材料としての冷静な対策が出来ていません。

器用貧乏ではなく「木用貧乏」なのです。

〇 日本人の自然観

家は、気候風土と長い生活の積み重ねの中から生まれてきた、文化の産物ともいうべきものですから、

土地と切り離して考えたのでは意味がありません。

ということは、ヨーロッパの家がどんなに立派でも、日本という風土の中にそのまま移したのでは合わないし、

和風の家がいかに美しくても、ヨーロッパに建てたのでは住みにくいということです。

日本の家とヨーロッパの家とのいちばん大きな相違点の一つは、室内と戸外とのつながり方にある

といってよいでしょう。日本人は、植物も動物も人間も、元は同じ根から出た自然の中の仮の姿であり、

この世をついの棲み家とする仏教的人生観をもっています。

私たちの伝統的な住まいも、この人生観の上に立って造られてきました。

だから自然の中に溶け込んで、細い木の柱を立て、障子をはめ、縁側をまわすという形が基本になっています。

障子を開ければ自然があって、戸外の緑と室内はひとりでにつながっています。

庭は借景でことが足りるし、虫も鳥も家の中に入ってくるのを拒みません。

山も森も全体として一つのもの、という哲学が基盤になっているのです。

一方ヨーロッパでは、人間は自然と対立するもので、自然を征服する所に芸術も文化も生まれると考えました。

だから住まいは石や煉瓦の厚い壁で囲まれているし、重い扉は空気でさえも遮断しています。

インテリアとエクステリアは画然と区切られていて、都市はそのまわりを頑丈な城壁で囲まなければならなかったのです。

木にはまた、仏教の無常観に通ずる面もありました。

日本人は自然も社会も常に移ろい変わるものと悟って、その法則に従うという生き方をしてきましたから、

木のように朽ちて自然に環る材料に、なぜか心を惹かれたのです。

そこからヨーロッパの「石の文化」に対する日本の「木の文化」の対比が生まれたのです。

私たちが緑に囲まれ、木の家に住みたいと思うのは、そうした長い生活の歴史があるからだと私は思います。

全文を掲載させていただきました。

長かったでしょうか?

いかがですか?

なるほど、そうかも。と私は感じました。

日本の住まいも、ヨーロッパの合理的な住まいの良い所をどんどん吸収しています。

閉じる技術はまさにヨーロッパのおかげです。断熱技術もしかり・・・。

でも開く技術は、日本(アジアもそうですけど)の専売特許です。

開いたり閉じたり、自然が入ってくるための扉を用意したり、防御壁を作ったり。

こうした工夫、これからもずっと続くんですよね・・・。

秋真っ盛りです。

食欲の秋もいいし、

読書の秋もいいでしょう。

運動の秋はちょっと無理かな・・・。

天気も良いことだし、色づく木々でも見にいきませんか。

 

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 posted by t.arai 

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