無垢の床材を使うなら・・・

 

『FPの家 S邸』

無垢フロアーを貼っています。

今回は、無垢の床材を使う際の注意点をお話したいと思います。

上の写真は、バーチ材を張っているところです。

無垢フロアー上に点々とある黒いものは何

実はスペーサーなんです。

無垢フロアーは季節の変わり目に、湿気による伸び縮みをします。

フロアー同志がピタリとくっついた施工をしていると、フロアーが伸びた時お互いが干渉して

うぐいす張りのようにギコギコ鳴ってしまいます。

(根太や下地合板がキコキコ言う「床鳴り」と区別して、「実鳴り」と呼んでいます。)

壁とフロアーや敷居とフロアーも同様です。

そこで、1枚貼るごとにスペーサーを挟んで間隔を開けていきます。

隙間の大きさは、フロアーの材質や巾等で決まります。

フロアーの出荷時の含水率は10%。

室内における平衡含水率がおよそ12%の時

フロアーの含水率が10~12%に変化した場合に必要な隙間は

2%×使用する樹種の伸縮度係数×フロアー巾≒フロアー間の必要隙間

という計算式で求めることが出来ます。

例えば今回採用した、バーチ材(板目)/巾90mmの場合だと

必要隙間は、2%×0.00338×90≒0.6mmになります。

そこで厚さ0.6mmのスペーサーが必要になる訳です。

施工手順書には、こう書かれています。

 

④貼り込みがこれに当たります。

名刺一枚程度はさみこむと書かれていますが、名刺にも色々ありますよね。

(どうして〇〇mmと書かないのでしょうか?) 

そうした実鳴りを防ぐためには、床材と根太もしくは下地合板にネダボンドを塗布するのが一般的です。

(上記手順書では、強力な弾力系のアクリルまたはウレタン系木質床用と書かれています。)

でも弊社では、フロアーの留め付けにフロアータッカーのみを使用し、ボンドの使用は控えております。

ボンドに含まれる微量のVOCおよびホルムアルデヒドの放散量を極力減らしたいからです。

換気システムがあるから大丈夫。とか

F★★★★の接着剤だから大丈夫。と言う方がほとんどだと思います。やっぱり心配です。

合板フロアーやシート貼りの建具・造作材を使わない、接着剤の使用を極力抑える。などなど

もちろん、クリーニングの際の洗剤やワックスだって重要です。

健康住宅を作るには気を配るところがいっぱいです。

もちろん、コストとの兼ね合いも大切ですけど・・・。

 

 

 

 

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