住宅の省エネ化という話4

 

前回に続き、断熱に関する基礎知識について書きたいと思います。

 

 今回は、断熱設計の基本というお話です。

日本の住宅は「夏をもって旨とすべし・・・」(徒然草)と言われるように

昔は断熱材が現在のような形では使われていませんでした。

断熱材が現在のように使われるようになったのは、わずか40年ほど前からです。

日本の在来工法である木造軸組構法に、断熱材の敷設は後になってから取り入れられた訳ですから

そのままでは、断熱施工面からみると様々な問題があるのは当たり前かも知れません。

例えば上図のように、壁や天井などの空間に無造作に断熱材を施工すると断熱欠損が生じたり

壁と床や天井などの取り合い部では隙間が出来ることで、壁内気流が発生し

断熱性能が十分に発揮されないことになります。

また、印部分では断熱層や防湿層が切断されがちになります。

このような状態では、断熱性能の低下だけではなく、防露性の確保や躯体の気密性を上げることが

難しくなり、その結果以下のように快適性だけでなく構造耐久性も著しく損なう事になります。

・温度差の大きい居住空間

・間仕切内部の気流上昇

・表面結露や外壁内部結露、床下結露、小屋裏結露

・カビの発生、木材腐朽菌の繁殖

昔の在来構法は、断熱材が施工される前提で考えられたものではありません。

施工しにくい部分などに新たな工夫が必要になります。

むやみに断熱材を押し込んだり、張ったりするだけでは断熱材の性能が十分発揮されず

むしろ欠陥住宅になることさえあります。

各部位における、断熱化に適した正しい納まり・正しい施工方法をすることで

これらの問題を防ぎ、快適な住まいと長寿命な建物を作りましょう。

断熱工法は大別すると、「充填断熱工法」と「外張断熱工法」があり、

双方を組み合わせる場合もあります。

以下にイメージ図をご確認ください。

最も一般的な充填断熱工法(外断熱に対して内断熱と言う場合もあります)

最近増えてきている外張断熱工法(外断熱という間違った言い方をする場合もあります)

双方を組み合わせた工法

それぞれの特徴につきましては、次回ご紹介させていただきます。

 

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