住宅の省エネ化というお話7

 

前回に続き、断熱に関する基礎知識について書きたいと思います。

今回は、断熱層のお話からスタートします。

断熱層の厚さは躯体の断熱性能に一番関わります。

当然、省エネ基準以上の断熱材厚さとすることが基本となります。

また適切な厚さの断熱材が施工されていても、断熱材と柱などの部材との間や断熱材相互の接合部に

隙間を生じさせると本来の性能が十分に発揮されません。

また、詰込み過ぎても断熱性能を悪化させることになります。

熱的境界を断熱材ですっぽりと覆い、断熱層が隙間なく連続していることが大切です。

断熱層の連続性が損なわれた箇所は断熱欠損となり、熱損失が増大するだけでなく

室内側表面温度が低下して不快な環境となり、表面結露発生の危険性があります。

断熱部位の取合い部も重要です。木造軸組構法は、柱や梁の施工後に床面や天井面が施工されるため

壁(外壁・間仕切壁)と床、壁と天井の取合い部など隙間が生じやすい構造となっています。

また、下屋や胴差廻りも断熱欠損となり易いので注意が必要です。

 

内部結露の防止のために、壁体内への水蒸気の流入を抑えることが必要です。

そのため、断熱層に繊維系断熱材等の透湿抵抗の小さい断熱材を施工する場合は、防湿層を必ず

設けなければなりません。

防湿材の材料としては以下の物があります。

防湿層は、断熱材に付属している「付属防湿フィルム」を用いる方法と断熱材施工後に防湿材を

別張りする方法があります。

 

気密材を隙間なく施工して気密層をつくることはにより、躯体の隙間による内外の空気の移動を

防止します。

気密材の材料としては以下の物があります。

(エ)・(カ)は寒冷地(Ⅰ・Ⅱ地域)での単体使用は好ましくありません。

繊維系断熱材などの透湿抵抗の小さい断熱材で、(ア)の防湿フィルムを使用する場合は防湿材と

気密材を兼ねることが出来ます。

外張工法において、ボード状の発泡プラスチック系断熱材を使用する場合は、いづれかの方法により

連続した気密層をつくります。

 

寒冷地(Ⅰ・Ⅱ地域)においては、③・④・⑤の方法とします。

次回は、防風層についてのお話しをご紹介させていただきます。

 

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  posted by t.arai 

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