医学と建築学が明らかにした住宅の断熱性能と健康との関連 16

 

毎回毎回、堅苦しい話をお届けしています。

今回は、断熱住宅と暖房の持続性というお話です。

上図は、高知県の同じ地域に存在する断熱性の低い住宅Aと断熱性の高い住宅Bを比較した、室内温度の分布比較図になります。

最低外気温は0度で最高外気温も8度という寒い日ですが、この図から読み取れる事は温暖な高知県でも冬の山間部では、外気温が0度以下にもなり得るという事と、高断熱住宅はトイレ等の無暖房室でも健康維持温度(10度以上)をキープ出来ているという事です。

断熱性の低い住宅Aは、暖房を停止していた状態の朝6時では、居間の温度が3度まで低下し、断熱性の高い住宅Bでは、暖房を停止しても居間の温度は11度を保っています。

各々、朝6時から暖房を開始していますが、Aの場合は暖房温度も居間の壁面等を暖めてから室内が暖かくなる為徐々にしか暖まりません。

それに比較してBの場合は壁面等を暖める必要が無い為、一気に室温が上昇しています。

温度が上がり過ぎて暖房装置を一旦停止しても5度程度しか下がらず、運転が再開された時点ですぐに室温が上昇します。

就寝の為、夜2時頃に暖房を停止してもBの場合では徐々に温度が低下し朝6時に起床するまで室温が10度を切る事はありません。

一方Aの場合は、暖房しても20度がやっとでトイレの温度も8度位までしか上がりません。トイレの平均温度は3度程度で、日中は外気温度よりも低くなっている時間帯もあります。

以上の事から、Aは冬期間は常に脳血管疾患や心臓病などの発症の危険性を抱えている事になります。

Bの場合は、暖房していないトイレも平均13度程度で安定しています。

住宅の断熱性で重要なのは、断熱性能が高くなるほどトイレ等の住宅内にある無暖房空間も暖かくなる事です。

温暖と思われている高知県でも、山間部では冬期間非常に厳しい条件下で生活をしている事が判りますね。

次回は、エコリフォームの便益と意義というお話です。

引き続きお付き合いいただけますよう、よろしくお願いします。 

 

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  posted by t.arai 

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