講習会に参加してきました

本日行われた、以下の講習会に参加して来ました。

ゼロエネルギー住宅(ZEH)についてのお浚いと、

繊維系断熱材メーカーの対応を確認する事を目的に3時間ほど狭苦しい会議室に監禁されてきました。

なかなかの盛況振りでしたよ。

以下、講習会の内容を軽くまとめてみました。

「ZEH」

ご存知でしょうか?

ゼロエネルギーハウスではなく、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスが正解です。

似たようなものに、光熱費ゼロ住宅なんてものもあります。

紛らわしいですよね。

ZEHを簡単に言えば、

高い断熱性能と高性能住宅設備の省エネ性により、消費するエネルギー量を減らし

消費した量と同量以上のエネルギーを創出できる住宅です。

ZEHの説明をする前に、「一次エネルギー」と言う聞きなれない言葉の説明をしなければなりません。

一次エネルギーとは、石油・天然ガス・石炭・水力・原子力などの、自然から採取され加工されていない状態のエネルギーを言います。

そしてこれらを加工して作られた、電気・都市ガス等の実際に家庭などで使われるエネルギーを2次エネルギーと言います。

一次エネルギー消費量とは、建築や住宅で使われるエネルギーを熱量に換算して求めます。

ただし電気については、発電所で使用される化石燃料の熱量で求められ発電や送電時のロスもこの中に含まれます。

単位はGJ(ギガジール)/年。

エネルギー換算係数は以下のようになっています。

電気・・・9.76MJ/KWh

都市ガス・・・45MJ/m3

LPガス・・・99.6MJ/m3

灯油・・・37MJ/L

等級4レベルの住宅の6地域における、一次エネルギー消費量を設備別に分類したデーターです。

その他の家電の消費量が掲載されていませんが、合計80.4GJ位でしょうか?

この一次エネルギー消費量を全て電気で賄おうとすると、

80.4GJ×1000000/9.76=8237.7KWhの電気が必要になります。

この電気を全て、例えば太陽光発電で賄えばZEHって事?

(ちなみに太陽光発電容量は10.8GJ/KWhですから、80.4/10.8=7.5KWh以上搭載すれば0Kになります。)

いえ、違います。

その他の家電を除いた、暖房・冷房・換気・給湯・照明の一次消費エネルギーと同量の創エネが出来ればZEHなんです。

先述の例で言えば、59.5GJが創エネの対象となります。(59.5/10.8=5.5KWh以上搭載すれば0Kになります。)

実際には、以下のような規定をクリアしないとダメなんですけど・・・。

簡単に言えばこんな感じでしょうか。

上にある外皮の断熱性能をギリギリでクリアし、高性能設備と大容量の創エネでZHEを達成する事も可能です。

これらを巷では「メカメカZEH」と言って、少しバカにしていますが、個人的に私も同感です。

設備による省エネ及び創エネは最低限に抑え、外皮性能の向上と徹底した気密性能の向上を第一に考えるべきだと考えてます。すぐに壊れる設備を前提に省エネを考えるなんてナンセンス(古い)だと思いませんか?

光熱費ゼロ住宅の場合は、2次エネルギーの購入価格をゼロにする必要があります。

深夜電力等を利用する事で、見掛け上の電気料を削減し創エネした電力を高値で売電すれば

割と簡単に達成出来ちゃいます。

ここがZEHとの違いでしょうか。似てるけど全然違います。

現在は努力目標でしかない省エネ基準ですが、2020年以降は義務化が決定しています。

ZEHにおいても、2030年までに標準的な住宅の過半で実現される予定になっています。

いよいよ、日本の住宅も変わりそうですね。

ところで、今回の講習会に参加している方々は大丈夫なんでしょうか?(大きなお世話ですよね)

ZEHの説明の後に行われた施工のポイント説明は、こんな内容でした。

何をいまさら・・・。

でも、隣や前後の席からはこんな会話が聞こえて来ます。

「あんな施工やってないよね?」

「出来る訳ないじゃん。」

「もっと楽に出来る方法ないのかね?」

どうやら、繊維系断熱材の世界も現場段階では、まだまだのようです。

でもメーカーの方は、自信たっぷりに語ります。

 

震災時の高性能住宅の暖房停止後の室温変化のグラフです。

このデーター、繊維系の住宅かどうかわかりませんよ。

あっそうか。高性能住宅にしましょう!という事みたいです。

 

徹底的に不燃性・耐熱性の優位をアピールしています。

耐蟻性もちょっぴりアピールしています。

凄い、結露に対する強さもアピールしています。

さっきの会話を聞いちゃうと、かなり懐疑的になっちゃいます・・・。

経年劣化の話まで出てきました。

内部結露が無ければですよね。

施工地域を聞けば良かった。もしかして温暖な地域ばっかりだったりして・・・。

痛い所を突かれました。

熱抵抗値/価格を比べられると、ごめんなさいとしか言えません。

でも、長い目で見ていただければ・・・。

NEBで評価していただければ、間違いなくその価値は逆転する事になります。

かなり長くなってしまいました。

この辺で店じまいと致します。

FPの家の断熱材の優位性については、後日改めてご紹介したいと思います。

お楽しみに。 

 

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