高性能・省エネ住宅の為の基本14

性懲りもなく、堅苦しい話をお届けしています。

今回日射遮蔽の手法というお話です。

日射熱は冬季においては暖房負荷の低減に利用できますが、夏季においては冷房負荷の増大を招きます。

つまり、冬は日射利用をしたいけど夏は日射遮蔽しないとならない。というように、二律背反した働きが要求される事になる訳です。

その場合も最も重要なのは住宅の断熱性能です。冬の寒さ対策としてばかりではなく夏の暑さ対策としても

充分な性能が必要となります。

特に開口部性能は夏・冬共に非常に重要で、いかに外皮を高性能化しても開口部性能が貧弱だと全て台無しになってしまいます。

開口部と日射遮蔽について、そのポイントを抜粋してご紹介します。

日射遮蔽技術の検討は以下のように行います。

 

住宅の各開口部の日射侵入率は、

1.ガラスの種類

2.日射遮蔽部材

3.庇等(その方式)

が決まれば、下図に示す計算により算出する事が出来ます。

ただし、開口部の総合的な日射侵入率はガラスと日射遮蔽部材の相互作用など、複雑なメカニズムが関わるため厳密にはより詳細な計算が必要になります。

上図のように、日射遮蔽部材の取り付ける位置によっても、その効果は異なります。

また庇等による効果も同様です。

計算式

日射侵入率=ガラスの日射侵入率×日射遮蔽部材の遮蔽係数×庇等の遮熱係数

 ガラスの断熱性能は、かなり進歩してきました。

下図のサッシ性能の比較でも高性能ガラスは、サッシ性能を遥かに上回る性能を示しています。

ここで重要なのは、トリプルガラスや真空ガラスなど高性能ガラスに匹敵するサッシの重要性です。

以前は木製サッシの独壇場であった高性能サッシですが、近年では樹脂サッシの高性能化も進んでおり、その選択の幅も広がっています。

14回に渡り、「高性能・省エネ住宅の為の基本」という話をお届けしましたが、今回で最後となります。

機会がありましたら、またお付き合いください。 

 

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  posted by Hoppy Red

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