木材の敵3

 

本日、アセットフォーは定休日。

一昨日もお休みでしたから、飛び石連休になりますね。

休みにも関わらず、『木材・腐朽・シロアリ・キクイムシ・腐食並びに防腐・防蟻処理及び耐久性に関する基礎知識』のご紹介は続いています。

 

第三回目も『木材』についてのお話です。

木材は空隙をを多く含んでいる為、密度は比較的軽いものが多くなっています。

理想的に木材の実質だけを考えるとその密度は約1.5グラム/立法センチとなります。(この値を比重で表したものを真比重といいます。)

でも実際の木材では、例えばスギの場合約0.4グラム/立法センチで、約3倍の空隙を持つ事になります。

空隙が多いと水の浸透がしやすくなり、腐朽しやすくなります。

ですから、一般的には腐朽のしやすさは密度に反比例し、密度の低いものは腐朽しやすく、高いものは腐朽しにくくなります。

木材の含水率は、水分を含まない木材重量(全乾質量)に対する含有水分の割合を言い、次式で表されます。

木材の含水率=(測定時の木材重量-乾燥後の木材重量)/乾燥後の木材重量×100(パーセント)

図に示す通り、木材中の水分は、樹木を切った時(生材)は水分が木材中の空隙に充満しています。

その後、一定期間の乾燥により木材中の水分(自由水)が失われ、細胞壁の繊維のみを濡らす状態(繊維飽和点:樹種によって異なるが28パーセント程度の含水率)になります。

この状態では、水分は木材中の繊維の中にしまわれているので、触っても濡れている感じは全くありません。

この時の水分を結合水といいます。

更に乾燥を加えると結合水が失われ、更に乾燥すると繊維からも完全に水分が失われる全乾状態になります。

腐れについては、付近に腐朽菌がなければ繊維飽和点以上の水分によって起こります。

腐朽菌が近くにあると20パーセント以上の含水率でも腐朽は始まるため、腐った木材を近づけないようにするのが

一般的です。実用的にいうと、木材に水蒸気を与えただけでは腐らず、水の形で過剰な量を与えなければ腐る事はありません。

含水率50パーセント以上になると、腐れがひどくなります。

今回はここまでとします。

次回は『腐朽』についてのお話をさせていただきます。

  

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  posted by Hoppy Red

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