木材の敵10

『木材・腐朽・シロアリ・キクイムシ・腐食並びに防腐・防蟻処理及び耐久性に関する基礎知識』のご紹介、まだまだ続きます。

第10回目も『シロアリ』についてのお話です。

シロアリも生物であるので、生育していく為には腐朽菌と同様に酸素・湿度及び水分・養分が必要不可欠となります。

これらの中のひとつでも欠けると生きていく事が出来ません。

1.酸素・・・

シロアリは、空中から酸素を摂取しますが、流動する空気の中に身を晒す事を嫌います。その為営巣場所として空気の動きの少ない箇所を選びます。

活動場所や移動通路を蟻道で覆ったり、食害部分の最外層部分を残したりして加害場所や自分自身を直接空気に晒さない工夫をしています。

また、巣や加害場所・蟻道などが破壊されると直ちにそれを感知して修復する性質があります。

2.温度・・・

シロアリは元来、熱帯・亜熱帯に分布する昆虫なので他の多くの昆虫のように冬季に休眠する性質がありません。気温に対して敏感な生物であるとも言えます。

ヤマトシロアリの場合は、6度内外で活動を始め12度を超えると活発になり、最適気温は28度前後と言われています。

冬季は地中へ移動し、下記の高温時にも地中や涼しい場所へ移動します。

一方イエシロアリは、先にも述べた通り1月の月平均気温4度以上・最低平均気温0度以上のところが北限とされていますが、暖房のある場所ではさらに北にも生息していると言われています。活動の最適温度は30~35度でヤマトシロアリよりも高温を好みます。

3.湿度及び水分・・・

シロアリは、直射日光に晒されると数分後に死んでしまいます。

ヤマトシロアリは常に湿潤な木材を好み、その材が乾燥してくると他へ移動します。

イエシロアリは水分を運ぶ能力がある為、蟻道内や加害部分なども湿潤な状態に保ち巣内も高湿度な状態に保っています。

従って土中に埋没した木材や地表面上に置かれた木材は、好適な環境でありシロアリが侵入しやすくなっています。

ダイコクシロアリやアメリカカンザイシロアリのような乾材シロアリの仲間は、乾燥に強く気乾状態の木材中で生活できる為、ヤマトシロアリやイエシロアリが地中から建物内へ侵入するのに対して、乾材シロアリは直接建物内の気乾状態にある木材を加害する事が出来ます。

4.養分・・・

シロアリは雑食性で木材の他、樹木・農作物・紙・繊維・比較類など広範囲のものを食害します。

いずれにしてもセルロース・ヘミセルロースが養分となります。

これらのセルロースは消化管中の単細胞の鞭毛虫が分泌する酵素によって分解され、これがシロアリの消化管壁から吸収されます。

上記の4要素は生育上必要不可欠な要因でありますが、それ以外に生育傾向を左右する要因として土質が挙げられます。

イエシロアリは砂質土譲を好むされていますが、これは巣が大きくなるにつれて必要となる巣内部の湿度調節やガス交換に砂質土譲が向いている為と考えられています。

またヤマトシロアリは粘土分の多い土壌を好みますが、これは特にヤマトシロアリが乾燥を嫌う事と関連していると考えられています。

今回はここまでとします。

次回も『シロアリ』についてのお話をさせていただきます。

  

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