人と住まいを守るために必要なもの3

換気についての基本的なお話しをご紹介しています。

第3回目は『全般換気と局所換気の違い』というお話しです。

換気には、室内の汚染物質を屋外に排出する方法に拠り全般換気と局所換気があります。

『局所換気』は、台所の調理用器具使用時に発生するガス・水蒸気・湯煙等や浴室・洗面所等に於いて発生する水蒸気・臭気・喫煙等が換気対象物質となります。

これらに対し、必要に応じて換気運転を行い屋外に排出します。

出来るだけ室内に汚染空気を拡散させずに短時間で行う事が重要となりますが、この判断は居住者に委ねられてしまいます。

これに対して『全般換気』は、居間・食事室・主寝室・子供室といった居室の空気清浄度を保つ為に必要な換気であり、24時間×365日連続して行わなければなりません。

汚染物質は人体や建材・家具・カーテン・衣服等から発生し部屋中に拡散していきます。

汚染された室内の有害物質を新鮮な外気と入れ替える必要がありますが、急激な入れ替えは室内の温熱環境的に良くありません。空気の流れをゆっくりとし満遍なく入れ替えるのが得策です。

予め喫煙する部屋や位置を決め、局所換気を設ける等喫煙対応も必要です。

局所換気の使用時間を1日5時間とすると、5時間×30日=150時間になります。

これに対して全般換気は24時間×30日=720時間ですから、1年で約6840時間、全般換気は局所換気よりも圧倒的に運転時間が長い事が判ります。

局所換気設備は全般換気に比べて換気量が遥かに大きいので、連動した給気口を設けてタイマーを利用する等の適切な計画が求められます。

浴室は湿気が多く、トイレは臭気がこもりやすいので、浴室やトイレの空気が居室等に漏れないようにしなければなれません。

トイレの臭気を確実に排出する為には、負圧となる状態を保てる換気扇の残置運転や小風量で24時間換気が望ましいのです。

浴室についても湿気ょ確実に排出する為には、入浴後の残置運転が有効です。

併せてトイレや浴室の扉には、換気口やガラリ・アンダーカット等を設ける必要があります。

なお台所用の大風量レンジフードを運転すると、トイレや浴室から空気が逆流しないように同時給排型のタイプを採用するか、専用の給気口をレンジフード近くに設置する必要があります。

台所の換気扇に、少ない排気風量で調理に伴う汚染空気を効率的に排出する事が可能な排気捕集性能の高い機器を選択すると、電力消費や暖冷房エネルギーの削減の点で有利になります。

自然給気・強制排気型換気(第3種換気)で全般換気を行う場合は、住宅の気密性能が悪いと計画された自然給気口よりも、建物の目に見えない様々な隙間からの漏気が多くなります。

換気計画した自然給気口から各室にバランス良く外気を導入する為には、外皮の性能以外に全般換気に供しない局所換気設備には停止時にシャッターによる閉鎖が出来る機器(気密型)を選択する必要があります。

浴室・台所・トイレの局所換気を24時間換気に利用する事も可能ですが、室容積に応じた風量での連続運転が可能な換気扇を選ぶ必要があります。

その場合は、居住者の理解不足から24時間換気を誤って止めない為にスイッチ等に24時間換気設備である旨を明記する必要があります。

台所のレンジフードは油が付着しやすいので、定期的に羽根やフィルターの清掃が必要です。

清掃をしないと風量の大幅低下・運転音の増大・消費電力の増加等、本来の換気性能を発揮できなくなります。

しかし一般的な換気扇は、必ずしも簡単に清掃がしやすい構造にはなっていません。汚れにくく清掃しやすい設備を選ぶ事も大切な事です。

今回はここまでとします。

次回は『全般換気の必要換気量』となります。

幻冬舎ルネッサンス 刊/北村忠男 著/高気密木造住宅をもっと知ろうから抜粋させていただいています。

  

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